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アイドルバスター2 覇道戦線  作者: おでん信用金庫
16/20

#16 THE・人妻争奪戦

前回までのあらすじ


ママンが城ヶ崎に拉致られた

都内某所



城ヶ崎「ま、お母さんを傷つけられたくたかったら・・・大人しく出頭してくださいね~さもないと痛~い目グホボギャアアア!!!!??」


ソエル『っ、なんだ!!なんの音だ!!?』


片桐「俺だよ、ルナ」


ソエル『っ、親父・・・!?』


片桐「母さんは俺が守る。だからお前は安全な所へ逃げろ」


ソエル『待てっ、お前いまどこに・・・』


[通話終了]


片桐「・・・はぁ」


城ヶ崎「ちょっと~!人の通話、勝手に切らないでもらえますか~ぷんぷん!」


片桐「お前のケータイじゃねぇだろうが。不審者」


城ヶ崎「人をいきなり殴ってくる方がよっぽど不審者だと思いますよ~、オジサン?」


片桐「かもな。でも今回の場合は正当防衛だ。誘拐された女性を助けるための、正当防衛」


城ヶ崎「いいやぁ、これは過剰防衛ってやつですよ~?こうなったらおまわりさん呼んじゃいますよ~?」


片桐「その必要はない。俺がおまわりさんだからな」


城ヶ崎「グエ~ッ!おまわりさんの人が善良な市民を殴っていいんですか~!?」


片桐「いいんだよ、お前は善良な市民じゃないからな」


城ヶ崎「ひどいなぁ~逆公務執行妨害だぁ~よぉ~!」


片桐「・・・お前と話してても時間の無駄だな。さっさとその女性を放せ、誘拐犯」


城ヶ崎「嫌だって言ったら?」


片桐「『嫌だ』って言わなくなるまで殴る」


城ヶ崎「むぅ~っ最近のおまわりさんって血気盛んだから困っちゃうなァ~~!!!」


城ヶ崎「でもま、嫌いじゃないですよ。サイコパスなおまわりも」


片桐「サイコパスにサイコパス扱いされるとは、屈辱だな・・・まぁいい、ここまで言ってまだ放さないってことは、もう殴り倒される覚悟はできてるんだな?」


城ヶ崎「・・・はぁ。誰だか知りませんが、邪魔をするというのなら容赦はしませんよ~ぼく結構ケンカ強いんですからね~・・・おまわりさん?(真理奈を床に寝かせる)」


片桐「あぁ、そう―――」





家系ラーメン・にごり



嘉雅梨「かぁ~っ、ごちそうさん・・・と。どうだったルナ、美味かっただろ?」


ルナ「うん、美味しかったよ」


嘉雅梨「そうか~紹介した甲斐があったぜ~!」


店員「4番テーブルさん注文受けまァァァす!!!!」


店員たち「「「御達者でェ!!!!」」」


ルナ「・・・店内が静かだったらもっとよかったよ。じゃお会計しよっか」


嘉雅梨「いいよ。今日はアタシのオゴリだ」


ルナ「そんな、悪いよ・・・ただでさえ助けてもらったってのに」


嘉雅梨「いいんだよ。気にすんな」


ルナ「・・・」


嘉雅梨「ところでさぁ、いい隠れ家思いついたんだ。今から行こうぜ」


ルナ「・・・え、どこ?」


嘉雅梨「そいつぁ着いてからのお楽しみってヤツだぜ、ルナ」





謎の豪邸 玄関前



嘉雅梨「着いたぜ、ここだ!」


ルナ「なにここ・・・すごい豪邸だけど、誰の家なの?」


嘉雅梨「ダチの家だ」


ルナ「同じ高校の?」


嘉雅梨「おう。なかなか面白ぇー奴なんだよ」


ルナ「そう・・・いや、でもダメだよ。私がここにいるってバレたら、その友達にまで危害が・・・」


嘉雅梨「大丈夫」


ルナ「え、どうして言い切れるの?」


嘉雅梨「大丈夫だからだ!!!」


ルナ「うーん根性論かぁ」


嘉雅梨「わーったよ。今からそいつに電話して聞いてみるよ。大丈夫かどうか」


ルナ「う、うん」


嘉雅梨「・・・」


ルナ「・・・電話、かけないの?」


嘉雅梨「んん・・・どうやって発信するんだっけ?」


ルナ(出た、デジタルディバイダー!!)

※デジタルディバイダー・・・デジタルディバイドな人


ルナ「ここ押すんだよ」


嘉雅梨「おぉそうだった![友人に発信]」


ルナ(ガラケーを使いこなせない現役女子高生・・・)


嘉雅梨「あっもしもし~、いちごか?」


ルナ(・・・いちご?)


嘉雅梨「大丈夫だよな?」


ルナ(なにが!?)


嘉雅梨「だよな。オッケー、じゃ[通話終了]」


ルナ(え、もう終わり?)


嘉雅梨「大丈夫だってよ」


ルナ「だからなにが!!?」


嘉雅梨「なんていうんだろうな~、なんか電波がなんかアレだからなんか大丈夫なんだよ」


ルナ「努力は認めるけど何一つ理解できない」


嘉雅梨「う~んなんて言えばいいんだろうな~・・・???」


[玄関扉が開く]


???「理由を一言で表わすと『電波暗室の存在』」


ルナ「!?」


???「我が邸内には、外部からの電磁波を受けず、また内部から漏れることのない『電波暗室』がある。そこにいる限り、安全は保証されるという算段。ゆえの『大丈夫』という返答」


嘉雅梨「おぉいちご。わざわざ出迎えてくれたのか、サンキュ」


ルナ「あの、嘉雅梨さん。この人は・・・」


嘉雅梨「おう紹介するぜ。アタシのダチの『椎名いちご』だ」


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