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楽園 ―かみさまのものがたり―  作者: リィズ・ブランディシュカ


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彼女こそが本物の



 お姉ちゃんは私の事嫌いなんだろうな。

 私はすぐ泣くし、落ち込むし、何も出来ないし。


 でもお姉ちゃんは優しいから、私によく話しかけてくれるし、遊んでくれる。

 お姉ちゃんは、きっと自分が周りの大人と一緒になるのが嫌だから、自分が嫌だから、そうしてくれてるんだろうけど、私はそれでも嬉しかった。


 だって、お母さんもお父さんも、私と遊んでくれないし、お喋りもしてくれない。

 何にもできない私の事、きっと足手まといで邪魔だって思ってる。


 私はお姉ちゃんみたいになりたい。

 自分の意見をはっきり言って、何でもできるお姉ちゃんみたいになりたい。


 私にもっと色んな事が出来たら、ありがとうってお姉ちゃんに色々してあげられるのに。


 全然何もできない。


 お姉ちゃんは強い。

 お姉ちゃんは泣かない。


 それはちょっと可哀想だって思う事がある。

 お姉ちゃんはすっごく頼もしいけど、でも私と同じ子供だから、辛い事とかもきっとあるはずなのに、いつもすごく頑張ってる。


 わたしはお姉ちゃんが好きだ。


 お母さんとお父さんの前では笑う事が出来ない。

 私が笑うと嫌な思いをするから。

 私が幸せになると不幸になるから。


 お話したくても話せない。私が話しけけると面倒くさそうにするから。


 私は引込み思案で、外でも皆みたいにあんまり遊べないから、お絵描きしたりしてよく遊んでる。


 けど、そういうのは、ちゃんと隠しておかないといけない。

 だって、邪魔だから知らない間に捨てられてちゃったりするから。

 捨てられなくても、破いて捨てなさいって言われたら自分でそうやって捨てなきゃいけないから。

 自分で作った物を自分で壊さなくちゃいけないから。


 嫌なら嫌だって言えればいいけど、私はお母さん達の事が好きだから、嫌われたくない。

 お姉ちゃんみたいにはできない。


 だから、大切なものは出来るだけ少なくして隠しておかなくちゃいけない。

 持たないように、作らないようにしなくちゃいけない。

 知らない間にお別れも言えずになくなっちゃうから。


 でも、お姉ちゃんはすごい。


 私が予想できない事も、すごく予想して私に教えてくれるから。

 お姉ちゃんは私よりすごく、頭がいい。


 私はどうしてお姉ちゃんみたいになれないんだろう。

 どんなに頑張っても、お姉ちゃんや他の人みたいにはできない。



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