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少女は______を否定した。
__明日が消える。
それは地球が滅んでしまうまで、理論上決してあり得ないことだ。
明日と言うのは、誰かが死んでも 誰かが犯罪を犯しても。世界で戦争が起こっても。
__明日は絶えずに、不死身の化身の如く 這いつくばって、今日と言う明日を作って、創って、また造っていく。
でも、それが……。
_____止まってしまったら。
今日が永遠に繰り返される世界の住人は、それに気付かずに今日を過ごして永遠を生きる。
一生朽ちず、人々は何も知らずに。無知のまま自然と目を背けた。
明日を忘れて、明日を信じて、今日を繰り返した。
そして私も知らないフリをして、気付かないようにして変えることを怖がった。
それがどんなに苦しい罪でも。見なかった事にして目を閉じ続けた。