表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコは異世界で闊歩する。  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/133

第59話 初進化後のスキルである!

今回はほぼスキルの説明回です

「うふぁ……オークソルジャーの肉、予想以上に美味かったであるなぁ。」

「ですね、私もあのようなお肉は初めてでした。」


 食事を終えた吾輩らは食休みのため自室にて寝っ転がっていた。腹はオークのステーキによってまん丸と膨れ上がり吾輩は今とても満足しているである。

 オークジェネラルの肉にはまだ手を付けずに、サービスとして貰ったオークの肉とオークソルジャーの肉を食べ比べたが、柔らかさだったり味わいだったりあそこまで違いがあるとは思わなかったであるなぁ。

 コーリィもギルドで話していた時とは一変してステーキに食らいついていた。……もしかして腹が減っていたからあんなに静かであったであるか?……ンなわけないであるな。


 ――さて、そろそろ吾輩の新しいステータスを確認するであるか。楽しみであるなぁ。漆黒魔猫になってからどこまで変わっているのやら。

 ではでは、"ステータス"!


《名前》ネコ

《年齢》15歳

《性別》雄

《種族》漆黒魔猫

《スキル》

言語理解・発声 気配遮断 忍び足 風魔法 闇魔法 マルチイーター 猫パンチ 強分身 魔爪 斬撃強化 ネコババ 近縁種言語理解 状態把握

《ユニークスキル》

癒しの肉球 吾輩は猫である 鍵尻尾 火車 ???


 お、おう?流石に進化ともなればスキルの1つや2つの追加は当然だと思っていたであるが、予想以上に……まさかユニークスキルまでも増えるとは。

 更に今までのスキルも微妙に変わっているであるな。イーターがマルチイーターになり、分身が強分身になっているである。


 むぅ、獲得したのはいいが、分かるのは名前だけというのも口惜しいであるな。魔爪もぶっつけ本番で発動させていろいろ慌てたであるからな。

 例えばこのマルチイーターとか何がマルチなのやら……


マルチイーター

あらゆる食物と魔核、装備を食べることが出来、飲み込んだものから力を吸収する。また、毒を食らっても状態異常にならない。


 んぇっ!?いきなりマルチイーターの所から説明文が浮かび上がったであるぞ!?

 今までこんなことは無かったはずであるが……新たに手に入れたスキルでそれっぽいものと言えば、状態把握であるか?これに意識を……


状態把握

自分のステータスに表示されている情報を詳しく見ることが出来る。


 やはりであるか。これのおかげでマルチイーターの詳しい情報を見ることが出来たのであるな。

 しかし、装備まで喰らえるようになるとは……吾輩、どこに向かっているのであろうか。というかイーターは元々、クシャルダが吾輩に食べ物を美味しく食べれるようにと選んだはずのスキルであるが……奴はこのイーターの進化を知っていたのであろうか。

 聞きようにも、あいつと連絡を取る手段はないし……まぁ不利になることでもないであるな。聞いたとしても死んだ後にでもするであるかな。


 さて、この調子で他の新しいスキルを調べてみようか。まずは進化した強分身である。


強分身

2体の分身を生み出すことが出来、1体は黒魔猫になる。


 ふむふむ、分身の数が増えた上にその内の1体は黒魔猫として出てくるのであるか。

 以前の分身はただの猫であったからな。戦力には期待できなかったであるが、黒魔猫が出るなら色々悪いことが出来そうであるな。

 では次は、新たなスキルを見て行くであるかな。


ネコババ

猫専用盗みのスキル。他の盗みスキル同様近くのものを音なく盗み、瞬時に自分のマジックボックスに収納する。


 大体想像は出来たであるが、やはりこれは盗みスキルであるか。しかし猫専用て。ほぼ吾輩限定のスキルと言っているようなものではないか。もしかしてこういう追加されるスキルを選んでいるのはクシャルダなのであろうか……?

 

 よし、次である。近縁種言語理解であるか。まぁこれも想像がつくであるな。


近縁種言語理解

自分に近い種族の魔物の言葉を理解することが出来る。


 うむ。予想通りのスキルであったな。だが、近い種族とはどの魔物の事を指すのであろうか。猫はいないのに猫に近い魔物ならいるってよく分からんである。


 普通のスキルはここまでであるな。ここからはユニークスキルである。

 ユニークスキルという以上、普通のとはまた一層違うスキルなのであろうな。

 ではまず鍵尻尾っと……


鍵尻尾

魔力が通っていない鍵であれば鍵穴に尻尾を突き刺し念じることで鍵を開けることが出来る。魔力が通っているまたは封印を解除する場合、それに応じた自分の魔力を消費する。

また、逆に鍵かけや封印をすることもできる。


 これは……!!一見地味かもしれぬがその実、中々に強力なスキルであるな。合鍵でなくても鍵を開けることが出来るだけでも相当であるが、封印にまで干渉できるとは。しかも封印も鍵締めもできるのであるか……

 流石はユニークスキル。反則みたいな能力であるな。

 次は火車?何であろうか、これ。どこから火車なる名前が出てきたのであろうか……まぁいい。見てみるであるか。


火車

体全体や一部に火、雷、またはその両方を同時に纏うことが出来、放出することも可能。


 む?火はともかくとして、雷であるか?魔法は今まで同様に、闇と風なはずなのに、どうしていきなり火と雷の力が生まれたのであろうか……謎であるな。

 だが、戦力の強化にはなっているようであるな。うむ、強くなれたというのであれば文句はないである。


 ざっとみたが、大分強くなったと思っても良さそうであるな。身体能力はオークジェネラル等で実証済みだし、もしかしてあの時は進化途中でもあったから、今では更なる身体強化をしているやも知れぬ。

 色々出来ることが増えるのはいいことである。いいことなのであるが……変な奴らに目を付けられないようにせねばな。


 吾輩はほうと息を吐き、未だ腹に残る満足感のまま、ゆっくりと目を閉じ眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ