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俳句女子の「俳句ことはじめ」…冬の衣装「微笑むは~」

作者: ゆきの

ゆきのです


お正月モードも終わり、通常の毎日が始まりましたね。



が、今回ご紹介させていただく句は、

まだまだ去年作ったものとなります。


そして今回の兼題は「冬の衣装」です。



が、この兼題、難題だったんです。

というのも、兼題提案の方には強いこだわりがあり、

「マフラーや帽子はダメ」とおっしゃるんです。



「え?マフラーも帽子もダメなの?」

「ダメです。あくまで『衣装』で」

「じゃあ、手袋も?」

「手袋は『衣装』じゃありません」

「えー、そんなぁ…」



私を含め、先輩受講生の方々も口を尖らせます。


冬の衣装って、あと、なにがあるんだろ。

コートでしょ、セーターでしょ、…

全く思いつきません。



けれど提案者曰く、

「マフラーや帽子を抜かしても、冬の衣装って、

実にたくさんあるんですよ」とのこと。



それならば、ということで、

歳時記(季語を収録した本)をくってみると、

なるほど、思いの外、「冬の衣装」はあるようです。



冬服、綿入、ちゃんちゃんこ、ねんねこ、重ね着、

着ぶくれ、どてら、丹前、セーター、カーディガン、

ジャケット、ジャンパー、ブルゾン、オーバー、

外套、コート、マント、インバネス…



というわけで、まず、「ちゃんちゃんこ」で一句、

作ってみました



微笑むは 姉とおそろい ちゃんちゃんこ

季語:ちゃんちゃんこ




私には姉がおりまして、

幼少の頃のアルバムを見ると、


母が作ってくれたのか、

あるいは祖母が作ってくれたのか、

姉と私でおそろいのちゃんちゃんこを着ています。



あの頃は、冬の夜、

こたつに入って、二人でトランプや

あやとりをしながら遊んだっけ。


と、そんなことを思い出しながら作った句です。



月に2度の俳句教室に持っていくと、

この句は、特に修正もなく、

及第点はいただけたようです。



「以前の句もお姉さんがでていらしたけど、

ゆきのさんは、お姉さんと仲がよいのね」

と、先生も微笑んでくださいます。



(以前の句とは、

「夕暮れに 姉とおいかけ 赤とんぼ」でした。)



とはいえ、普段は姉とは口げんかばかりで、

私たち、果たして仲がいいのかどうなのか…。



ですが今回のように、ときおり、

ふと姉が句に浮かんでくるので、



普段なかなか気づきませんが、

なんだかんだ姉は、

かけがえのない存在なのようです。



兄弟姉妹を産んでくれた親にも、

感謝しなければ、と思いました。



ゆきの


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