第三話 「転校生は知り合い系」
2011年4月26日
「んで、こうするとこの公式に当てはまると言うことだ。ここテスト出るからな~。」
き~んこ~んか~んこ~ん
「うっし、授業終わり。解散、あーー腹減った。」
男の数学教師は、テキトーに終わりにしてクラスメイト達は昼ご飯のしたくをする
ちなみに今は説明するまでもなく昼休み
さてと、僕も昼ご飯にしようかな
ダダダダダダダダダダダダ ガラガラバン
「アカリ、ごはん」
犬がやってきた
「澄空さん、何回言ったらわかるの。廊下は走んないの。」
「だってだって今日アカリ朝ごはん作ってくれないしさぁ。」
「自業自得」
「う~~おかげで今日の抜き打ち小テスト1問も解んなかったよ。」
「いつものことでしょう、全く澄空さんは少しも勉強しないの?」
「うん!」
この犬っころ、元気に返事する場面じゃないだろう
ちなみに僕とセイヤは1組と6組で離れているクラスなので、家にいるとき意外は昼休みと帰り道しか一緒にはいない
「あとさぁアカリ。」
「何?」
「その澄空さんってやめてくれない?」
「なんで?」
「なんでって、いつもはセイヤだから調子狂うし。なんか・・こう・・ムズムズするし。」
あーーそういえばきちんと説明してなかったな
「澄空さん耳貸して。」
「あっうん。」
(だってセイヤって呼ぶと色々噂が立つんだよ。)
(噂なにそれ?)
(僕とセイヤが付き合ってるって噂。)
「えっ!アタシとアカリって付き合ってたの!!」
ズコッ
相変わらず理解力の乏しい犬っころだな
「いや、そうじゃなk「つっつまり、アカリがアタシを犬扱いするのも今朝の参考書アタックもそーゆうことをするまえの訓練いや調教!つまりアタシがアカリの本当の犬になってワンワンする日いつか来るってことつまり・・・・・・」
なんかセイヤがブツブツ言い出したりハァハァしだした
「おーいセイヤ。」
「さらに・・・して・・・だから・・・」
「セイヤ!!」
少し声を強めて呼ぶ
「はっはい!第一希望は普通でアカリの部屋がいいです。」
「セイヤなんの話してんの?」
「いっいや・・その・・そっそういえば、アタシ達いつから付き合ってんの!?」
はぁ、やっぱり理解してなかったか
「付き合ってないよ、そうゆう噂が流れるから親しく呼ぶのは止めてって話でしょう。」
「・・・へっ?・・・・・そうなの?」
残念そうにセイヤは聞いてきた
「そうなの。」
ぼくはきっぱり言う
「・・・・う~~~~アカリ!ごワン。」
あっ少し犬化した。そしてなんで機嫌が悪くなるんだろう
「ハイハイ、ご飯ね。」
こうして、僕の昼休みが始まった
● ○ ● ○ ● ○
「そういえばアカリ、「暗闇通り」でなんでボーッとしてたの?」
「別に理由なんてないよ。しいて言うならなにか忘れ物ないかな、とか考えてただけだよ。」
そっけなく返す
「嘘でしょう。ダメだよ嘘ついちゃ。」
あっさり見抜かれる
「相変わらずの、野性の勘だな。」
こいつは、嘘を見破ることに関してはもはや神様の域だ
「でっなんで?」
「・・・教えない。」
「え~~~~~。」
不満そうに声を出す
「ごめんねちょっと言いたくないんだ。」
だって、不良に絡まれてたら女の子が毒吐いて不良を追っ払ってその上この学校のこと聞かれてその女の子がきた方向だと言ったら疑われて・・・なんて言いたくない。
「そう・・・ならいいや。」
こういうところは、セイヤのいいところだ。あまり人に聞かれたくないところは、野生の勘ですぐ気がつくから深く追求してこない
「お詫びに、今夜は好きなもん作ってやるよ。」
「本当!それじゃ唐揚げ食べたい。」
相変わらず肉食系だな。
「ハイハイ。」
そんな何気ない会話をしていたとき言った次のセイヤの話は僕の体温を3°ほど低くした
「そういえば、こっちのクラスにね転校生が来たんだ。」
「・・・・・」
「どうしたのアカリ?滝みたいに汗かきはじめて。」
「・・・いや・・・なんでもない・・・」
まさかね、そんなわけないよ。第一「テンガク」の場所聞かれただけだし決めつけるのは早い
「それで、転校してきたのがすんごくかっこいい女の子で・・ってどうしたの!?机にうつ伏して!大丈夫!?」
「・・・うん・・・大丈夫・・・」
そうだまだ希望はある。かっこいい女の子=毒舌さん(仮名)とは限らないし
「うっうんそれでね、その転校生アタシたちより遅くってね3時間目ぐらいに来んだ。なんでも道に迷ったらしくって、でも「テンガク」は大通りににめんしてるから普通迷わないはずなのにね・・・ってどうしたの!?固まって、今にも崩れ出しそうな状態になって!」
「・・・いいから・・・続けて・・・」
信じない、僕は絶対信じない
「でっでね、その子の言った自己紹介の最後の言葉がよくわからないの。」
すごく嫌な予感がする。
「ねえ、アカリ「ピーーーーーー」ってなに?。」
「ダウトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
間違いない毒舌さんだ!
「いきなり大声上げてどうしたの?」
ナニ ドーシタ ケンカカ ガヤガヤ ワイワイ
「ほらっ周りの人たちもいるし。落ち着いて。」
「セイヤ!!」
「はっはい!!」
「ぜーーーーーーーーーーーーーーーーったいその転校生には近づくな!!」
「えっなんで?」
「なんでも、わかったら返事!!早く!!じゃないと晩ご飯野菜炒め!」
「ワッワン!」
「ならいい。」
そうだよ、仮に毒舌さんが同じ学校にいようが同じ学年にいようがセイヤと同じクラスにいようが関わらなければ万事解決じゃないか
きちんとセイヤにも注意したし、第一セイヤと毒舌さんのクラスは6組僕のクラスは1組合同の移動授業でも一緒になることなんてないし、めったなことがない限り毒舌さんと会うわけなんてない
「そうだよ。僕が気にしすぎなんだ。」
「・・・あの・・アカリ・・ちょっといい?」
「ん?なに?」
「その・・・言いにくいんだけどさ・・・だからね・・・あのーー・・・」
なんだよと問い詰めようとしたとき
「ワリーな星夜遅くなって。」
セイヤがビクゥとなって聞き覚えのある声が聞こえた。
「いやーここの購買以外に人気あんのな、おかげで前にいる邪魔なやつらのせいで遅くなっちったぜって・・・・・」
「・・・・・」
すんごく目が合った・・・
「おおっ!?今朝の黒髪!!つーかさ、てめーなんで星夜と一緒にいんだ?」
「それは、こっちのセリフです。」
冷静にカウンターツッコミをいれる。
「ん?俺か、いやーー実はな・・・」
まとめるとこうだ
両親の都合で、変な時期に転校となってしまいしかも大遅刻
てんぱってしまってどうすれいいかわからなくなってしまいを毒を吐いて全員ドン引きしかしセイヤだけは変わらず(意味がわからず)普通に話しかけきてくれて友情成立と・・・
「これであってる?」
「ああ、あってるぜ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僕はゆっくりとセイヤのほうを向く
「い、いやーーすごいねアカリ簡単にまとめちゃうなんてさすが学年順位上位常連組ほんとにすg「晩御飯野菜炒め決定!!」
「ワオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
バタン セイヤ ノックダウン
そうだよ、忘れてた
この犬っころ、人と仲良くなることについては嘘を見抜くことより得意(無意識)なんだった
こいつ3時間めと4時間目の間に仲良くなりやがった
「なるほどお前が星夜の言ってた幼馴染か・・・なんか女っぽいな。男の娘ってやつか」
さらりと気にしていること言いやがった
「僕は男の娘じゃないです!!」
「なんだよやけに警戒心むき出しだな、俺なんかしたか?」
「今朝のこと覚えてないの!!」
「えっと・・・」
「僕に対して「黒髪女」って言った!」
「あ~言ったな」
「この・・・いい加減に!」
「ゴメン」
僕の怒りが爆発しそうになったとき毒舌さんは深く頭を下げてあやまった。
「・・・えっ?」
予想外の行動でフリーズする
「本当にゴメン、あの時は本当に女の子って思っちゃったんだよ。本当にゴメンなさい。」
「・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・わかったよ。もういいから頭上げて。」
「でも・・」
「いいから」
毒舌さんは頭をゆっくり上げた。その顔はとても反省していた。
「もういいよ、僕も少し熱くなりすぎた。それに助けるために毒吐いたんでしょう?思ってたほど悪い人じゃないし。」
変な人だけど
「そうか、ありがとう。・・・それじゃあ改めまして曇日陽射だ。ヒザシと呼んでくれ。」
ヒザシは笑顔でてを差し伸べた
「うん、よろしくヒザシさん。僕は月明狩竜人」
僕はヒザシと握手をした
これがクラスメイトがいる中で、すんごく恥ずかしいやり取りをしたヒザシさんとの、きちんとした出会いだった