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このこのこ!~男の娘のこんな日常~  作者:
第一章 「始まりの3人」
3/20

第二話 「運命の少女は毒舌系」

2011年4月26日




「すいませんでした!!」


セイヤが土下座している


「知らない!!セイヤなんてもう知らない!!」


僕は、自分でも分かるぐらい目に涙を溜めて怒っていた




・・・あっ、ちなみに土下座してるほうがヒロイン(一応)で怒ってるほうが主人公(一応)です


普通逆だと思うけれど、まぁ色々あるんです




AM7時03分




セイヤに一撃くらわせた後、さすがにやりすぎた・・・・・とは思わず


とりあえず僕の部屋にセイヤ改めこの犬っころを置いておくとまた何かされそうなので、リビングのソファーに放置していた


そして約1時間後セイヤが復活した


そして、第一声が・・・


「うーーん、よく寝た。さてアカリの部屋あさりに行くか。」




んで、直後僕がいることに気がついて僕とのやり取りを思い出して、冒頭のシーンにつながる




「なんで起きたら僕の部屋をあさりに行くんだよ!」

「本当にごめん!」

「知らないったら知らない!」

「とりあえず、お願いだから朝ごはん作って!」

「今言うことかーーーっ!!!」

「だって、アカリがアタシの分の朝ごはん作ってくれないんだもん!」

「今そんな話してないでしょう?!」

「じゃあ、なんの話?」

「だ~か~ら~!! はぁもういいや。」


怒り疲れてどうでもよくなってきた


「じゃあ、朝ごはん作ってくれる?」


この犬っころ


「罰として朝ごはん抜き!!」

「ワオーーーーーーン!!」




ここまでの状況説明・・・朝から飼い犬のしつけをしています




「クゥン クゥン」

「全く、なんであんないたずらするかな本当に。」

「ワン!? ワンワンワンワワンワン」

「落ち着け、完全に犬化してるぞ。」


冷静に突っ込む


「スーハースーハー・・・あーあーよし戻った。アカリさ、一応アタシ高一女子なんだよ!」


深呼吸で戻るんだ


「だからなに。」

「いやいやいやいや!だから・・・その・・・なんでそんなことしたかを聞かない?」

「うーーんそういえば、じゃあなんで?」

「えっ!!」

「えっ、じゃないでしょう。朝忙しい時にあんなことして、何か理由あるんでしょう?ほら言ってごらんもう怒んないから。」


第一聞けと言ったのはセイヤのほうだ


「いや・・その・・だから・・・あたしは・・・あんたが・・すk (ピピピピピピピピ) なっなに」

「あっ時間だそろそろいかないと遅刻しちゃう。行くよセイヤ。」


携帯のアラームを止めて言う


「えっいやまだ理由言ってないし、着替えてないし、何より朝ごはんは?」

「だからないよ。」

「ワオーーーーーーン」

「先行くよ。」

「ワンワンワヲンワン」

「いってきまーす。あっ鍵いつものところにあるから。きちんと戸締りよろしくね。」



「ワンワワn「バタン」


さて急ぐか




●   ○   ●   ○   ●   ○




「テンガク」は大通りに出れば、直線で距離もそんなに無い


しかし、その大通りにでるには僕の家と「テンガク」の位置の関係上そこそこの道を歩かないといけないのだ。そこで僕は・・・


「仕方ない、時間ないし【暗闇通(くらやみどうり)り】を通るか。」


暗闇通りと言うのは、学生などが遅刻しそうなときに使う裏道だ


ビルと雑木林に挟まれていて、いつも暗いのでその名が付いた


学校側はひったくりなのが多い・不審者が出るなどの理由で通ることを禁止しているが、背に腹は変えられないのでしょうがない




●   ○   ●   ○   ●   ○




「ここが暗闇通りか確かに暗いな。」


実は僕この暗闇通り使うのは初めてである


「なんせいつもは、余裕をもって家から出るもんな。」


ちなみにセイヤはいつもギリギリでこの暗闇通りの常連らしい。後、セイヤのご飯はいつもはきちんと作ってはある


「飯抜きは少しひどかったかな?いやいや、あんぐらい当然だよ全く・・・そういえば、いたずらの理由なんだったんだろう?・・・まぁいいか。」




そして暗闇通りを4分の3ほど通り過ぎたかなと考えていた頃。いきなり後ろから声をかけられた




「おい!そこのねえちゃん!」


・・・無視して走る


「お前だよ、そこの学生服のお前!」


・・・はぁ、分かっているけどやっぱり僕か


「・・・・・なんですか。」


動かしていた足をとめて後ろを振り向くと、どこにでもいるような。したっぱAみたいなおじさんがいた


「ちょっと、金貸してくんないかんぁ。困ってんだよ。」


うわぁ、ひくぐらい典型的なカツアゲのセリフだな


後、カツアゲするやつの性別ぐらいきちんと見極めろ


「・・・残念ながら僕お弁当派なんで、購買用のお金すら持って無いんですけど。」

「んじゃぁ、手間が省けたな。」

「はっ?。」

「金が無いんじゃしょうがねえ・・・体で払ってもらおうか。」


パチンとしたっぱAが指を鳴らすと雑木林から7人ほど似たような奴らが出てきた


そして最後に、がたいのでかいグラサンをかけたいかにも「一番強くて偉いですよ」オーラを出したボスみたいな人が出てきた


「あ~~なるほど、そうゆうことですか。」

「そうゆうことだよ、ねえちゃん。物分かりいいじゃないか。」


したっぱAに代わってボスっぽい人が口を開いた


「そうですか。・・・つまりここに居る皆さん僕のストレス発散に付き合ってくれる。・・・そういうことですね。」




僕は少し笑顔でいった




「「「・・・・・・・」」」




数秒の沈黙




「ククク・・・あっはっはっはっはっはっは」


ボスっぽい人が笑い、それに続くようにしたっぱたちも笑い出した


「馬鹿かお前、恐怖で頭おかしくなったのか?」

「いえ、全然」

「あっ!!」


少しキレた様子で声を上げる


「第一僕は、結構頭の良い学校でそこそこ上位常連組なので頭は良いほうですよ。」

「そうゆうこといってんじゃ・・・あ~なるほど。」

「どうかしましたか?」

「残念だがその手にゃ乗らねーよ。お前、俺様の直感だが格闘技かなんか出来るんだろう。」

「ええっ・・まぁ・・そこそこ。」


意外に鋭いなボスっぽい人


でも、格闘技ではないけど


「つまり、お前は複数対一人でもズブの素人の集団にやられるわけないと考えているんだな。」

「ええっと・・・近からず遠からずですかね。」

「残念だったな、俺たちは素人じゃねんだよ。俺たちは全員格闘技経験者だ。」

「あっそうですか。」


だったら、なんでこんなことしてるんだろう


そろそろボスっぽい人の説明あきたなぁ


「さらに教えてやるよ、俺の通り名を。」

「通り名?」


そんなもんあるのか意外に強いのかもしれないなこのボスっぽい人


「俺の通り名は 【つき狩人かりゅうど】だ!」

「・・・・・・・」

「どうだ驚いたか、あの伝説の不良は死んでなんかったんだよ。」



ちなみに簡単に説明しておくと「つき狩人かりゅうど」と言うのは、2年前1年しか活動しなかったのに、この街の不良・ヤ○ザ・指名手配などの無法者達を問答無用で病院送りにし突然姿を消した死亡説もある伝説の不良だ



「・・・・・」

「どうした、驚きすぎて声もでなくなったか。」

「あの、言いずらいんですけど。」

「なんだ?」

「あなた「つき狩人かりゅうど」じゃないですよ。」

「なっなんだと!!」

「だって・・・」




「そう、そのとうりだ黒髪女!」 




「だっ誰だ。」


うん、確かに誰だ今俺しゃべってたし黒髪は認めるけど女じゃねえし。




そんなことは露知らずカツアゲグループに割り込んできたそいつは間髪いれずに話し続けた。




「いいか「つき狩人かりゅうど」はてめーみたいな××が小さい代わりに図体でかい○○野郎じゃなくてそこの黒髪女の真逆の色でてめーみたいな○○野郎の△△色の髪とは比べ物にならないほど綺麗な白髪で爪はてめーみたいな○○野郎の豚足とは比べ物にならないぐらいとても鋭く大きく美しんだよこの「ピーーーーー」で「ピーーーーー」な「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」が分かったら「ピーーーーー」しながらとっとと帰れ「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」野郎。」






「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」 






数十秒の超沈黙






「うっうわーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!おかーーーーちゃあぁぁぁん!」

「「「まっまってください親分!!」」」


逃げ出すボスっぽい人&したっぱ達


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ハッいけない俺もびっくりしすぎてフリーズしてた



改めて毒舌の人を観察する


内面の第一印象としては、「毒舌」意外なんにも無いが


見た目は、中性的なイケメン?で突き刺すような鋭い目付きで、髪はセイヤより少し長いから


セミロングとショートヘアの中間ぐらいで・・・そんなことを考えてきたら毒舌さん(仮名)が話しかけてきた



「おい、黒髪。」

「なっなんですか?」

「【テンガク】ってどっちだ。」

「えっと・・・あっちです。」

「・・・・・嘘付け俺はあっちから来んだ。」

「・・・・・本当です。」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「そうかじゃあな。」






こうして僕はセイヤが来るまでその場に立ち尽くして、一緒に遅刻した日


僕は出会ってしまったんだ






曇日くもりび陽射ひざしというある意味運命で結ばれた女の子に。

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