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このこのこ!~男の娘のこんな日常~  作者:
第一章 「始まりの3人」
11/20

第十話 「晩ご飯は草食系」

少し書き方の雰囲気変えて見ました


2011年 5月3日 昼休み




「ふーん、ヒザシさん今日は休みなんだ。」

「うっうん。」


朝からセイヤの様子がおかしい


とりあえず鎌を掛けてみるか


「セイヤ何したの?」


僕は笑顔で聞いてみる


「・・・・・」


セイヤが震える




・・・この犬っころヒザシさんとなんかあったな




「セーイーヤー?なーにしたの♪」


今度は調子良く聞いてみる


「ナニヲイッテイルノカワカリマセン」

「ふーん、僕に隠しごとするんだ。」

「・・・・・」


セイヤの顔がみるみる青くなっていく


「まっ別にいいけど。」

「そっそう?」

「それじゃあ今日から晩ご飯はサラダね。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった。」


そんなに嫌なのかサラダ!?


いやいや問題はそこじゃない


あの野菜オンリーだとマジ泣きするセイヤがサラダを受け入れた!!


「・・・・・なにがあったの?」

「・・・・・」


うーーんこれは結構面倒なことになってるな


なんせセイヤが晩ご飯サラダにすると言って犬化しないんだもん


十中八九、この前ヒザシさんがセイヤの家に泊まりに来たことが関係してるよな


「セイヤ。」

「・・・なに?」

「今日は先帰って、晩ご飯のサラダに使うドレッシング買ってくるから。」

「・・・それマジで言ってたんだ。」




●   ○   ●   ○   ●   ○




「という訳でいきなりだけど真相教えて?」

「ホントいきなりだなオイ!」


ちなみにここはヒザシさんの家


「いやだって、いちいち考えて悩むより聞いた方が早いでしょう?」


とりあえず反論してみる


「そうだとしてもデリカシーがなさすぎると思うんだけど。」


当然のように正論で潰される


「まぁ本当の所だいたいの検討はついてるんだけどね。」

「えっ?」

「月の狩人が関係してるでしょう?」

「なっなんで!?」


正論を切り札で潰されてヒザシさんが驚く


やっぱりか・・・


「それ以外に考えられないからだよ。セイヤは人と仲良くなる天才だから、そう簡単には友達と喧嘩しないしね。なにより、セイヤから喧嘩するなんて幼馴染の僕でも本当に珍しいことだから。そうなると、この前の月の狩人の話しか原因考えられないし。」

「・・・・・」

「でっなにがあったの?」




数秒の沈黙


でも、ヒザシさんと初めてあったときの沈黙よりも


重くて


暗くて


辛くて


苦しい


そんな沈黙だった




「うっ・・・うぅ~~~~アカリ~~~セイヤが~~~~」




その沈黙はヒザシさんの涙で破られた。




●   ○   ●   ○   ●   ○




「なるほどそういうことか。」


あのアホ犬め、嫌いな野菜だけのサラダ決定だな


「アカリ~~ど~しよ~~」

「分かったから一度落ち着いてよ。」


後、僕も男の子なんだからいつまでも抱きつくのはやめてほしい。


それに・・・ほら・・・あたってるからさ・・・・・・・・胸が・・・


「アカリどーしたの?」

「・・・・・なんでもない」


ヒザシさんは真面目に相談してるけれど、涙目+上目遣い+舌足らずのヒザシさん可愛いとか思ったのはもはやしょうがないはずだ・・・多分




あーーもーーそんなこと考えてる場合じゃないだろ僕!




「とりあえず明日は学校に来てくれる?きちんとセイヤと話そう。」

「うん・・あした・・がっこー・・いく・・」




・・・・・うん・・・・・可愛いと思ったのはしょうがない




プルルルルル  プルルルルル  プルルルルル


「ん?電話だ。」


ピッ


「もしもし?」

《あっアカリちゃん?やっほ~アタシだよ。》

「このテンションの高さはセイヤのお母さん。」

《大正解!いや~~いつも家の娘が世話になっちゃって。》

「そう思うなら早めに帰ってあげてきてくださいよ。セイヤも寂しいと思いますよ。」


セイヤの両親は共働きで僕の家でセイヤの面倒をみているのはそのためである


《今日は早く帰ってきたんだよ。それはそうと家の娘しんない?》

「えっセイヤ帰ってないんですか!?」

《あれ~~アカリちゃんとこにもいないか~~。あの子が寄り道することなんて今までなかったよね。》

「ええ、まぁ。」


僕の買い物に付き合ってくれることはあるけれども


《とりあえず、見つけたらさっさと帰って来いって伝えといて。》

「わかりました。」

《んじゃね~~~~~。》


プッ




・・・なんか嫌な予感がする




「セイヤ帰ってないのか?」

「うん、そうらしい。」


あっヒザシさんの口調が戻ってる


「ヒザシさん泣き止んだんだね。」

「べっ別に泣いた覚えなんてねえよ!」

「いやいや、泣いてたよね?今さっき思いっきり。」

「そっそんなこと今はどうでもいいだろうが!」

「そうだね。それじゃあ僕はセイヤを探しに行くよ。」


まったく世話のやける犬だなぁ


「あっ待ってくれ!俺も行く!」

「えっ?」

「確かに俺とセイヤは喧嘩してるけど友達なのは変わらないからな。」

「・・・・・さぶ。」

「うるせーな!いいから行くぞ!」

「はいはい」




まぁでも・・・




「こんないい友達と喧嘩しやがって。」

「なんか言ったか?」

「別に。」




とりあえず今日の晩ご飯はセイヤの一番嫌いな「パセリオンリーサラダ(ドレッシング無しバージョン)」の大盛りは決定だな




※小話 犬を探しに行く前のとある会話


「そういえば、ヒザシさんはなんで毒吐くの?」

「ん~~~~~しいて言うなら・・・」




「癖?」




「・・・・・そうですか」

次回から冬休み終わるので、更新ペース遅くなります


後、ヒザシちゃんが毒を吐くようになった理由は番外編でやります。

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