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このこのこ!~男の娘のこんな日常~  作者:
第一章 「始まりの3人」
10/20

第九話 「お泊まりは絶交系」

今回は少し暗い話です。

2011年 4月29日 




視点「曇日陽射」




「いや~~悪いなセイヤ泊まらせって。」

「いや・・・いいよ・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」




あれ~~~~~?なんでこんなに気まずい空気になってんの?俺なんかやっちたかな?




ちなみにここはセイヤの部屋でまだ寝るのは早いが布団のなかに入っている状態だ、なぜ俺がセイヤの家に泊まることになっているのかというと、ココさんからアカリに届いたメールは・・・


「雷鳴りそうだけどヒザシちゃんはどうするんだよね?」


みたいな内容で(その後にはココさんが責任をもって俺を預かることについての建前が書いてあった


アカリの家に泊まるのは色々ヤバイので(特にココさん)隣の家のセイヤの家に泊まることになったのだが・・・



「それにしてもアカリの料理は本当にうまかったよな。」

「・・・うん。」

「他にも裁縫とかも得意なんだろ。」

「・・・うん。」

「そんなんだから男の娘と間違われるんだよな。」

「・・・そうだね。」

「他にも何か女の子みたいな特技あんのか?」

「・・・さぁ。」

「・・・・・」

「・・・・・」


あれぇ~~~~~~~~~~??


なんでこんなにセイヤはテンション低いの!?


もしかして俺のせいか!?


あまりにも素晴らしすぎる恋バナを聞かせたからテンション全部恋バナにもっていかれたとか!!


そうだそうに違いない!


そうじゃないと60%の元気と30%の食欲と10%のアカリへの想いで出来ているセイヤがこんなにテンションが低い訳がない!


「・・・ねぇヒザシちゃん。」

「なっなんだ?」

「・・・月の狩人はさ。」

「うん!」


やっぱり俺の恋バナでこんなテンションになってんのか!


いや~~俺も罪なやつだなぁ!


なんせフィアンセの話だからな!


「・・・ヒザシちゃんに「可愛い」って言ったんだよね。」

「おぉよくぞ聞いてくれた!今思えばあの瞬間から俺は恋に落ちていたんだよな~」

「・・・・・」

「正直なんか恐い雰囲気だったからヤバイ人なのかなと思ったけど。すんごくやさしかったしさぁ!」

「・・・それは・・・違うと思う・・・」

「はっ?」

「・・・きっと・・・それは・・・月の狩人の気まぐれだったんだよ・・・」

「・・・なんだと。」


今のは少し聞捨てならねぇ


「なんでそんなことセイヤに言われなくちゃなんねぇんだよ。それにそんなことわかるわけねえだろうが。」

「気まぐれじゃないって言い切れるの。」

「う・・・それは・・・」

「それに月の狩人の別名知ってる?」

「・・・あぁ知ってるぜ。」


その別名知ったとき初めは信じられなかったくらいだからな・・・


「・・・【死神】・・・だっけ・・・」

「・・・そう・・・【死神】・・・」

「そんなの間違ってんだろ。」

「・・・そうだね・・・死んだ人は出てないし・・・でもね、ヒザシちゃん。」

「なんだよ。」



「死んだ人は出てなくても殺されかけた人は居るんだよ。」



「・・・わかってる・・・そうゆう話も聞いたことがある。確か「終わりの三日間(スリーカウントダウン)」だよな。」

「・・・そう。」




終わり三日間(スリーカウントダウン)」とは、月の狩人が姿を消す前の三日間のことで、その期間の月の狩人による被害者数は総合被害者数の3分の1、そして被害者全員が殺されかけたもしくは重傷で、警察まで動いた月の狩人の伝説の一つである

この事件は月の狩人が死ぬ前に傷跡を残すためにやったんではないかと言う意見が多く、そのため月の狩人の死亡説が広まったきっかけでもある事件である




終わりの三日間(スリーカウントダウン)」の噂を聞いたときはショックだったよ。」

「じゃぁ、なんであきらめないの?」

「あきらめる?」

「だって、月の狩人がもし生きてても人を殺そうとしたんだよ!なんでそんな人を好きでいられるの!?それ以前に死んでるかもしれないんだよ!なんでまだ好きでいられるの?」

「・・・・・そんなの決まってんだろ。・・・」




「月の狩人を愛してるからだ。」




「だからなんで!?たった一度可愛いって言われただけでしょう!なんでそんなに信じられるの!」

「理由なんてないよ。俺は信じたいから信じるんだ。」

「なによ・・・それ・・・」

「そのまんまの意味だよ。好きな人が犯罪者だろうが生きてるかどうかわからなかろうが、好きなんだからしょうがねぇ。だったらとことん信じるに決まってんだろうが。」




俺はセイヤにキッパリと言った




「それが、人を好きになるってことだろう?」




「・・・ずるいよ。」

「ずるい?」


なんでここでずるいなんだ?


「なんで・・・そんなに・・・」


セイヤの声は震えていて良く聞こえない


「セイヤ?」

「ずるいよ・・・アタシだって・・・ないのに・・・それなのに・・・」


セイヤは泣いていた、そして・・・


「嫌い・・・」

「えっ?」




「ヒザシちゃんなんて・・・大嫌い。」


ピシャァッ


雷が鳴るなか


はっきりと


しっかりと


震える声で確かにそういった

そろそろ物語動かそうと思います。

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