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このこのこ!~男の娘のこんな日常~  作者:
第一章 「始まりの3人」
1/20

プロローグ 「主人公は××系」

不定期更新になりますが。よろしくお願い致します。それじゃあ主人公のアカリちゃんヨロシク。

「僕の名前は、アカリじゃないです。えーっと、このセリフ読めばいいんですね。こほん、青春に必要なのは 「友情」 「ラブコメ」 「男の娘」 ・・・って僕は男の娘じゃなーーい!!

つきアカリさん好きですっっ!!付き合ってくださいっっ!!」


2011年 春 4月も終わりに近づき今年僕は、必死の受験勉強の結果無事合格した【私立天翔学園高等学部しりつてんしょうがくえんこうとうがくぶ】の体育館裏に呼び出されて今まさに告白された


「無理です。」


それを僕はソッコーで断る


「・・・・・えっ?」 

「それじゃあまた明日。」


僕は今告白断った田中君(多分)の横を通り過ぎようとして・・・


「ちょっちょっと待ってください!」


田中君(多分)に道を塞がれた


「どっどうしてですか!?せめて理由いやっ少しでいいから考えてくれまs・・・」

「無理です。本当に。」


僕は、さっき告白を断ったときより早く返事をする


「だからなんでっ」

「落ち着いて、別にぼくは田中君のことを嫌ってないし嫌悪感すら持ってないよ。逆に友達になりましょうって言われたら嬉しいぐらいだし。」

「じゃあ友達以上にみえないってこと?後、田中じゃなくて田代です。」


と田中君じゃなくて、ええっと田代君だ。は冷静にツッコミをいれながら聞き返してきた


「いや・・その・・なんというか・・その」


実は僕、この手の告白の返事は中学生時代からなれている


しかし、理由の説明だけはどうしてもなれない


むしろ、ある意味なれたくない


「いっ言わなくちゃダメかな?」


むしろ、言いたくない


「はいっ」


田代君はきっぱり返事をした


「僕はきちんと明確な理由で月さんを好きになりました。例えば・・・」


田代君は頼んでもいないのに、僕の好きな理由をきちんと説明していった。


・・・はぁ百パーセント理由行った後の傷口広くなるよなぁぁますます言いたくないぁ


「例えば、月さんの透き通るようなソプラノ声は誰の心にも染み込んで心地よくて、」


・・・いやいや僕にとってそれコンプレックスの1つなんだけど


「そして月さんの髪は、まるで芸術品のようにサラサラで、」


あっ今のは少し嬉しかったな、高いリンスにはちみつ入れた特性リンス使ってるからね


これが結構髪にいいんだよね


「もちろん外見だけじゃないです。」


まだ、あるのかぁ


「この前の調理実習のときに作ってくれた。あの炒め物すんごくおいしかったです・・・」


いやっあれは結構手抜き料理なんだけど


「そして、このまえ僕の制服のボタンがとれた時のあの裁縫の腕前。はっきり言ってプロ級です。」


裁縫にプロ級とかあるのかなぁ?


「他にも・・・「うん、分かった。分かったからもうやめて。」


やばい、本当に言いずらくなった


「それじゃあ、お願いします。きちんとした理由を説明してください。」




・・・・・・・・・・言いたくねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!




もう、嫌だ逃げ出したい。


てゆーかそんなに僕のこと見てるなら理由にきずけよっ!別にその理由隠してないし、なんで逆にきずかないの!!?


もおーーーー本当に。これはもう腹をくくるしか無いのか!!


「月さん、お願いします。振られるのは仕方ないけれど、理由もなしに振られるのは嫌です。」


田代君は、追い打ちをかけるように迫ってきた。


いや、だからさ理由聞いて傷つくレベルがもう核爆弾並みなんだよ経験から。


「う、あ、その、あの、いや、」

「月さん!」


・・・もう無理、この状況もう無理。


「田代君。」 

「はい。」 

「・・・僕苗字月じゃないし、名前もアカリじゃないんだけど。」

「・・・・・えっ?」 

「・・・・・僕の苗字が月明狩つきあかりなんだ。」

「・・・すっすいません、いっ今まできずかなくて。」


田代君が慌ててあやまる。


逆に謝りたいのこっちなんだけど。


「いやっ、いいよ。よく間違われるし。」


本当に。 


「そうなんですか?」 

「そっそれで、本当の名前が、その、えっと。り、、、って言うんだけど。」

「えっ?すいません聞こえませんでした。」 

「・・・りゅ、、」 

「えっ?」 

「・・・・・・・・・・・りゅうと」 

「はいっ?」 

「ぼっ僕の本名は、月明狩つきあかり 竜人りゅうと」 

「・・・・・・・・・・!」 


田代君はようやく気がついてくれた。




そう、僕、月明狩つきあかり 竜人りゅうと






男だということに。 






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