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Atashi

作者: 沙華やや子
掲載日:2025/10/10

みんなさみしい

それは あたしをいつでも助けた

なにをも信じないあたしが 子どものころから唯一

信じられたものは

うしろぐらくないものは

深い山あいの透明な小川のせせらぎ 沢蟹 その水は

あたしが生まれるより、うんと うんと昔っから 流れつづける・・・風と光といっしょに奏でる呼吸


あたしが今でも信じているあたしは

蝉取りしたワンピース プールのあとのお昼寝 神社で聴いた木立ちのおしゃべり

あたしをいま 支えるのは 追いかけっこしたモンシロチョウ

あきずに眺めていたカタツムリ なににも動じない青い水平線 波の跡


いっぱいありすぎて 失いそうな時

あたしは数え上げるの


ハンサムなパパにだっこされた記憶を

優しいママがいつもそばに居てくれた思い出を

数えるの

ディーゼル車で感じたエンジン音 おひさまの輝きと緑色のダンスを

泉は底からやってくる

あたしの底辺は満たされている


声をかければいつでも駆けつけてくれる

もう少女じゃないのにあたしは

だいじそうに髪を撫でてもらえる


あなたはなんで、あなたなの?

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― 新着の感想 ―
沙華やや子先生の文体が、とても好きです。 実際に目の前で、コロコロと鈴のなるような声で、誰かが話して聞かせてくれているような気持ちになります。 眩しい情景、流れる水、切なさと、優しさと、穏やかな気持…
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