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大罪と魔女シリーズ

氷の魔女アイシラの物語

作者: リィズ・ブランディシュカ



 氷を操る事ができる魔女、アイシラ。


 彼女は誰とも触れ合う事なく生きてきた。


 それは、とても強い力を持っているから、皆が彼女を恐れた結果。


 そんな人生を寂しく思ったアイシラは旅に出る。


 世界には、自分を恐れずに接してくれる人間がいるはずだと。


 けれど、どこにいってもそんな人間はいなかった。


 魔女を怖がる人間ばかり。


 こちらから歩み寄っても逃げていくものたち。


 だからアイシラは、考えた。


 歩み寄って無駄だと言うなら、向こうから来てくれるように仕向ければ良いと。


 氷の檻を作って、皆をとじこめ、凍らせて。


 とても、冷たく凍えさせて。


 同じ気持ちを味合わせた。


 とても強い力をもった魔女として、そう扱われてきた自分と同じように。


 そうすればきっと、皆アイシラに歩み寄ってくれるはずと。


 怖い魔女じゃなくて、可哀想な魔女だねと。


 そう思ってくれるはずだと。


 けれど、そんな日は来なかった。




 檻ごと氷漬けにした皆を眺めながら、氷の魔女はずっと一人。


 人と触れ合って得るぬくもりも知らず。


 これから先も一人ぼっち。



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