僕はあの子を好きだったからこそ監禁した。
夕日が地平線に沈んでいく。
今日僕の恋は終わりを告げた。
一番大事にしてきたあの子。
逃げようとしたあの子を捕まえたあの時。
きっとあの子の中で僕は罪人に変わった。
少しだけ痛いかもしれないけど鎖をつけた。
逃げられないように地下室を作った。
食事を与える時に嚙みついてくることがあった。
だから食専用の小窓を作った。
そんな幸せな日々を過ごしていたのにあの子はいなくなった。
鍵をかけるのを忘れた。
凡ミスをして恋が終わった。
外からサイレンが聞こえてくる。
きっと僕は捕まるだろう。
でも捕まるより自分で死を選んだほうがいい。
さようなら灰色の世界の人たち。
評価お待ちしております。
それではまた次回!