口の悪い聖女の私は周りの皆から嫌われているに違いない
貴方は異世界の存在を信じますか?
コンビニからの帰り道に変な老婆に急にそんな怪しい宗教の勧誘みたいな質問を投げかけられたかと思うと、私の視界は光に包まれ、気がつくと教会の中で目の前の司祭に跪いていた。司祭が私に話しかけてくる。明らかに日本人ではない司祭の口から流暢な日本語が聞こえてくる。注意深く見つめると、口の動きと聞こえる声が微妙に異なっている。洋画の吹き替えを見ているようで、字幕派の私はなんだか体がむず痒くなった。
司祭が私の事を聖女と呼んだ。何を言ってるんだとツッコミたくなったのだけど、近くにあった鏡に映った私の姿を見て、それどころでは無くなった。私の野暮ったいボサボサの髪の毛はキューティクルたっぷりでツヤツヤになっていて、いつもかけている円縁のメガネが目元に無いのに目つきが悪くなっていない。そして何より、顔が全くの別人だった。人種が違うとかそういう話ではなく、ゲームとかアニメとか二次元コンテンツに出てきそうな、現実ではありえないような整った顔立ちをしていた。
驚いている私を置いてきぼりにして司祭は話を続ける。魔王が滅びて数百年。伝説によれば魔王は人間に転生して、復権の機会を伺っているはず。聖女である私は転生した魔王が通っているとされる学園へと通い、完全復活する前に魔王を見つけ出して倒さなければならない。
そこまで聞いて、私はある恋愛シュミレーションゲームを思い出した。ネットである筋のマニアに紹介してもらって私もプレイした事があるゲームなのだが、導入部が完全に一致しており、主人公である聖女は学園の同級生や街のゴロツキ、癖の強い王様や専用グラフィックのないモブなど様々な人たちと自由に交流して親睦を深めるゲームだ。それだけ聞くと普通の乙女ゲーっぽいけど、このゲームの意地の悪いところは好感度を一定以上あげて付き合うことになった相手が倒すべき魔王に設定されてしまうのだ。エンディングは最終的な好感度とそれまで立ててきたフラグ、そして魔王として覚醒した恋人との会話で発生する選択肢によって分岐し、トゥルーエンドまでの条件が鬼畜過ぎた事から、キャラの設定画やソフトメーカーの今までの作風から甘々学園ライフを期待していた購入者から大批判を浴び、通販サイトなどでは低評価爆撃を食らい、無事SLG界きってのクソゲーという称号を手に入れた、いわくつきのゲームだ。
司祭に首根っこを掴まれて、教会から少し離れた学園へと引きずられながら、私は自分が置かれている状況を理解した。これは所謂異世界転生という奴では。現実というクソゲーからおさらばして、ウキウキ転生ライフがこれから始まろうとしている。ただ一つ問題なのが、舞台が鬼畜難易度の乙女ゲーで、好感度を上げればあげるほどバッドエンドへと近づいてしまうということだ。攻略サイトを見ながらプレイしても隠しステータスのせいで分岐を外れ、何度も周回をさせられた挙げ句、トゥルーエンドを迎えることが出来ずに途中で投げ出して、実況動画でムービーだけ見た記憶が蘇る。
なんちゅう世界に飛ばしてくれたんだあの婆さん。転生させるならもっと楽な世界にしてくれ。私はステータスとかメニューとか思いつくコマンドを宙に向かって叫んでみたが、特に何も起こらず司祭や街の人々に白い目で見られるだけだった。諦めてはいけない。異世界転生物ならチートスキルがお約束のはずだ。恋愛SLGでのチートと言えば最初から好感度カンストとか、フラグの自動管理とかに違いない。隠しステータスの可視化とかでも良い。
だが、私が学園に連れてこられ、学園長と司祭が入学の手続きをしている横で学園長室の窓から外を眺めた時、頭の中で『スキル発動:明日の天気は雨』という声が聞こえて私は落胆した。冗談に思えるがどうやら今のが私のチートスキルらしい。確かにその日の天候によってゲーム中のレアイベントが発生する事はあったので、乱数で変化する天気を知れるのはコンプ勢には嬉しいかも知れないが、今の私的にはこれっぽっちも役立ちそうにない。
手続きが終わったのか、学園長が顔をこちらに向けて話しかけてきた。人の良さそうなオジサンで攻略サイトでは作中一の聖人扱いをされていた。色々文句はあるがそれをここでぶち撒けてもしょうがないし、せっかくの異世界ライフ、楽しく過ごすためにもせめて聖女らしく振る舞うべきだ。私は学園長に向かって自分の意気込みを伝えた。
「聖女の私が入学して魔王を見つけてやるんだから、感謝しろよな」
私の言葉を聞いて、学園長と司祭は眉間に皺を寄せた。
転入して早々、私は同級生たちから距離を取られてしまった。誤解のないように言っておくと、別に彼らは私を除け者にしようとした訳ではない。彼らは魔王を見つけるという目的は知らないものの、私が聖女であるという事は知っており、最初は積極的に話しかけてきてくれた。だが、彼らのその陽キャムーブに対して引きこもりの私はどう対応するのが正解なのか分からず、ネットで学んだ会話術を駆使してしまい、まずいと思った頃には誰からも話しかけられなくなってしまった。
孤立してしまった私は自分を慰めるかのように言い訳をした。しょうがないじゃない。リアルで人と話すなんて久しぶりだもの。ただ、初手煽りと否定から入るのはあまりにもネットに毒されすぎてるけどね。
自分自身に傷つけられた私は教室で上半身をうつ伏せにして落ち込んでいると、頭上から声をかけられた。
「ハリ! まだ午前中だって言うのにどうしたんだ? もしかして、夜更かしして寝不足か?」
聞き覚えのある元気の良い声に体を起こすと、机の前に一人の男子生徒が立っていた。
「おはよう! 相変わらず今日も元気ないな! 昨晩は何時に寝た? ちゃんと朝ご飯食べてるのかい?」
「頭に声響く。朝から声デカすぎ。周りの迷惑とか考えられないんか?」
私から注意されても、クラスメイトでこの学園の風紀委員であるゴルドは気にせず豪快な笑い声で応えてくる。
「ハッハッハッ! この元気な声を取り上げられたら、俺の取り柄がなくなってしまうよ!」
「いや、声のボリュームを下げたところで、そのウザいくらい積極的な性格がゴルドにはあるでしょ。てか、そういう性格だから声がデカいのか?」
「積極性が俺の個性? そうだったのか! 褒めてくれてありがとう! みんなから暑苦しいと言われて抑えるようにしていたが、ハリが褒めてくれるなら今後は気にしないようにするよ!」
ウザいという部分は聞こえなかったらしい。これ以上暑苦しくなるのは勘弁だけど、勢いで出てしまった失言で傷付いていない様子なのは助かった。クラスメイトで唯一気軽に話し掛けてくれるゴルドの存在には正直救われている。
風紀委員の彼からしたら、クラスで浮いている私が不登校にならないように面倒をみているだけなのだろうけど。
「ところでハリ! 今日の放課後は何処へ行く? また街へ行くか? もしくは、少し足を延ばして近くの湖畔へピクニックはどうだろう?」
「出かけるとかマ? さっさと寮に戻りたいんだけど?」
「帰ってもやることなんてないだろ? それなら俺と一緒に外へ出かけた方が健康的だぞ! 普段も運動をしていないようだし! よし! やっぱり湖畔で決まりだな! そうと決まれば、放課後にすぐ出かけるように準備をしなければな! 期待していろよ、ハリ! 最高のピクニックにしてやるからな!」
勝手に予定を決めると、休憩時間も残り少しだと言うのにゴルドは教室から走り去っていった。大方、食堂や部室へ行ってピクニックに必要な荷物や食料を確保しに行ったのだろう。近くの湖畔と言っていたけど、この学園のそばに湖なんてあっただろうか。疲れるからなるべく近場にしてほしいが、いつものゴルドの感覚でいえば片道一時間は覚悟した方が良いかも知れない。
どうしてこうもあちこちへ私を連れて行こうとするのだろう。ゴルドはこのゲームのパッケージにも描かれておりもちろん攻略キャラではあるが、基本的にこのゲームは自分から話しかけることで友好度が変化する。つまり、私から話しかけなければ相手との仲は進展せず、ゴルドもただの同級生の一人として学校行事などの固定イベントにちょこちょこと現れるだけのはずだ。
きっと、裏表のない明るいゴルドなりに気を遣ってくれているのだろう。若干親切の押し売りじみてはいるが。行動派の彼がどこへ行こうとしても構わないけど、歩きながら文句を垂れる私なんか放って置いて、自分一人だけで行けば良いのに。まぁ、ゴルドの言う通り寮に戻ってもベッドで横になるだけだし、彼が連れて行ってくれる場所にはどこも綺麗な風景が広がっているので、少しばかりは感謝している。本当に少しだけど。
昼休みになりご飯を食べようと食堂に向かったが、どこも満席で座るところがなくそのまま出てきてしまった。少し時間をずらしてからまた来よう。そう心に決めるが、想いとは裏腹に空腹の虫は鳴き続けている。パンだけでも貰っておけば良かった。後悔しながら廊下を歩いていると、背後から私を呼ぶ声が聞こえた。
「おーい、ハリ」
振り返ると一人の男子生徒が手を振りながらこちらに駆け寄ってきた。空いている手には少し大きな紙袋を抱えている。
「シールじゃん。そんな急いでどしたん?」
「どうしたっていうのはこっちの台詞だ。肩を落として食堂から出ていくのが見えたけど、どうしたんだ? もしかして、食堂が混んでて食事が取れなかったのか?」
「大正解。てか、シールも食堂から出てきたみたいだけど? 私と同じく席が取れなかった民かぁ?」
まぁ、そんなところだな、とシールは苦笑しながら人差し指で頬を掻いた。珍しい事もあるものだ。料理が得意なシールは食堂の料理人たちとも仲が良く、新メニューの味見の為に席を確保してもらっている事がほとんどなのに。
「んじゃ、中庭にでも行くか。あそこならこの時間でも座ることくらいは出来るだろ。食堂からパンとかかっぱらってきたんだ。そこで食おうぜ」
「神か! ……いや、ちょい待ち。世の中そんな美味しい話がある訳ない。貸しを作って、私に何か手伝わせる気でしょ?」
「警戒しすぎだろ……。飯の一つや二つで恩着せがましく何かを頼んだりなんかしねぇよ」
お人好しのシールがそんな事をしないのは私だって分かっている。純粋に空腹の私を気の毒に思って食べ物を恵んでくれようとしているだけだ。だけど、シールには普段から手作りの料理などを振る舞ってもらっている。そう何度も食事をご馳走になるのはなんだか気後れしてしまって、失礼な冗談を言ってしまったのだ。
落ち込んでいるシールに声をかけようとするが、よく考えずに口を開けばまた彼を傷つけてしまうかもしれない。なんと言えば良いのか必死に思考を巡らせていると、シールが私の顔を見て微笑んだ。
「おいおい。そんな心配そうな顔するなよ。別にお前のさっきの言葉に怒ったりなんかしてないさ。早く行こうぜ。ここで時間をくってたら昼休み終わっちまう」
「流石シール! やっさしぃ!」
安心のあまり調子の良い事を言う私に、シールは呆れ顔でため息をつきながら中庭に向かって歩き出した。本当にシールは優しい。優しすぎる。悪い人間に捕まらないか心配になってしまうほどだ。実際、ゲーム中ではシールの攻略ルートから外れると彼のことが好きな女子生徒が複数出現するのだが、女性運がないのかいずれの女子生徒もドン引きするほど自分勝手でクソみたいな性格をしていた。私も人のことは言えないが。
ちょっとぶっきらぼうだけど隠しきれない優しさを持っているシールには、ぜひ幸せになってほしい。私に構ってくるせいでうっかり攻略ルートに入ってしまったら大変だ。今のところはただの親切心から面倒を見てくれているだけだし、悪友みたいな距離感だから恋愛に発展する事はないだろうけど。
授業終わりに職員室へと連行された私は、先生から学校生活はどうかと質問をされた。ぼちぼちと答えると、先生は少し困ったような表情をしながら、何かあればすぐに相談するようにと言ってくれた。聖女と呼ばれる少女がこんな態度の悪い人間で先生も苦労しているのだろう。せっかく異世界転生したのだから私ももっと愛想よく振る舞うべきだと思うのだけど、染み付いてしまった卑屈さはそう簡単には拭い去る事が出来なかった。
話が終わり、職員室を出ようとする私に先生は机の上にあった山積みの冊子を生徒会室に持って行ってくれないかと依頼してきた。
このイベントは覚えている。ここで断ると、何故か先生と一緒に生徒会室に行く羽目になり、流れで生徒会へ入れられて、先生ルートと生徒会の面々との個別ルートが同時に解放されてしまうのだ。今の所、誰のルートも選ばずに生活出来ている。ここで選択を間違える訳にはいかない。そう思った私は、居酒屋の店員のような掛け声を上げると、冊子を抱えてそそくさと職員室から逃げ出した。後は生徒会のメンバーがいないタイミングを見計らって生徒会室に忍び込み、この冊子を置きっぱなしにするだけだ。
複数の攻略ルートに突入しなくて安心した私だったが、ルンルン気分で調子に乗ってしまった為か、階段の途中で体勢を崩してしまった。幸い階段から転落はしなくて済んだが、手にしていた冊子は盛大に床にぶち撒けてしまった。自分の間抜けさに天を仰ぐと、階段の上から一人の生徒が私を見つめていた。
「……どーも」
目線が合ってしまったので、恥ずかしさをごまかす為に他人行儀で挨拶をしてしまったが、踊り場の男子生徒とは面識があった。一学年年下のブロンだ。無口なブロンは何も言わずに頭を下げると、階段を降りて落ちてしまった冊子を一つ一つ拾い始めた。私は慌ててブロンを制止する。
「わ、わっ! 良いって、そんな事しなくても! 私一人で出来るから、手を出さないでよ!」
どうして私はこうも棘のある言い方しか出来ないのだろう。もっと柔らかい表現だって出来たはずなのに、またしても私は他人の気分を害するような事を口走ってしまった。
だと言うのに、ブロンは一瞬だけ体を硬直させたが、すぐに冊子の回収を再開した。今の言葉はブロンの心にダメージを負わせたはずだ。それなのにこうして手助けしてくれる姿を見て、私は自分が情けなくなる。だが、落ち込んで突っ立ったまま、彼だけに働かせるなんてことは出来ない。私はすぐさま階段を降りると、散らばった書物を拾い集めた。二人で作業したおかげか、階段に散乱していた冊子は瞬く間に私とブロンの両手に収まった。
「……ありがとう。さっきはゴメン。焦ってキツイ言い方しちゃった……」
「大丈夫」
お礼と謝罪の為に頭を下げようとする私に、ブロンは首を横に振りながら短く言った。ゲームをやっていた時からだが、ブロンは口数が少なく、返答も単語のみの場合が多いので、イマイチ何を考えているのか分かりづらい。表情からなんとか考えを読み取ろうとしてみる。表情の変化も乏しいけど、少なくとも機嫌が悪そうには見えない。大丈夫という言葉通り、どうやら私を許してくれたみたいだ。
ホッと胸をなでおろすと、私は片手をなんとか空けて、ブロンが持ってくれている冊子を受け取ろうとした。しかし、ブロンは再び首を横に振った。
「一緒に行く」
「一緒に行く? 生徒会室まで付き添ってくれるってこと? いや、流石にそこまでしてもらうのは悪いっしょ? 私の事は気にしなくて良いから。持ってる奴ちょうだい」
私は手をのばすのだが、ブロンは一向に渡す気配はない。むしろ、私が片手で無理やり持ち、今にも落ちてしまいそうな冊子を抜き取ろうとしてくる。私はそれを阻止する為に両手で手にした紙の束を掴んだが、その結果ブロンが持っている分を奪うことが出来なくなってしまった。しょうがないので、彼と一緒に生徒会室へと向かうことにする。
無言で生徒会室に向かいながら、私はこのイベントについてあることを思い出した。先生からの依頼を断らずに一人で生徒会室へ冊子を持っていこうとすると、好感度の高いキャラが途中で現れて助けてくれるのだ。
となると、一緒に生徒会室まで行ってくれるブロンは私への好感度が高いということだろうか。いや、それは多分違う。無口キャラとはいえ、ブロンに対して私から話しかけた事はあまりないから、好感度は上昇していないはずだ。それに、ブロンがこうして手助けしてくれるのは初めてではなく、何かしらのイベントで猫の手も借りたい状況の時に、何故かいつもブロンが現れて助けてくれるのだ。きっと、好感度が高いキャラがいない場合は後輩である彼が代わりのイベントキャラとして割り振られるに違いない。RPGの仲間のように私の後を付いてくる可愛いブロンを盗み見ながら思った。
「やっと着いたな!」
「ホントにやっとだよ。途中で道に迷った時はどうなることかと思ったぜ」
「疲れた」
前を歩いていた三人は目的地に到着すると思い思いの言葉を口にした。学園から一緒に歩いてきた四人目はまだ向こうの方で足を引きずるように歩いている。ゴルドは小さく見えている彼女へ急かすように手を大きく振った。
「それにしても、君たち二人がついてくるのは想定外だった。せっかくハリと二人っきりでデートが出来ると思ったのに」
ゴルドは恨みがましげに、シールとブロンを睨んだ。二人もゴルドに、いや自分以外の二人に対して敵意を向けた視線を送る。
「抜け駆けなんてさせるか。お前のことだから、どうせ歯の浮くような台詞を並べてハリに強引に迫るつもりだったんだろ?」
「選ぶのはハリ。ハリの選んだ相手が魔王。ズルは良くない」
「分かっている。でも、好きになってもらう為の努力は別にズルではないだろう? 君たちだってポイント稼ぎをしているようだしね」
三人の魔族は隠す事無くお互いに殺気をぶつける。今すぐにでも殺し合いが始まりそうな、一触即発の雰囲気に包まれる。しかし、遠くから自分たちを呼ぶ聖女の声が聞こえて、魔族たちは冷静さを取り戻した。
「やめやめ。ここでお前らとヤり合ったって何も得がねぇ。血なまぐさい姿を見せて、ハリを怖がらせる訳にはいかねぇしな。ま、戦ったら俺の圧勝だろうけど」
「ハリに嫌われたくない。確実に勝てるけど、勝負はお預け」
「ハッハッハ。君たち雑魚の癖に面白い事を言ってくれるな。今すぐ叩きのめしても良いけど、ハリの為に我慢してあげるよ。彼女に感謝するんだね」
三人は魔族としての力を抑えると、いつものようにこの街の他の魔族たちと同じく人間のフリをした。そして、息も絶え絶えで山道を登ってくる最愛の聖女へエールを送るのだった。
お読み頂きありがとうございました
今回は異世界転生物に挑戦してみました
書いてみて気づいたのが、転生物には通常起きるはずだったイベントをどのように回避するのかという、一種のSF要素が含まれていることです
この短編ではループ物としては弱い出来になってしまいましたが、最後は予想を裏切る展開に出来たのではないかと思います
今年中にもう一作品投稿したいと思っていますが、書き直しに近い状況となっているので、どうなるかは未定です
遅くとも1月初旬には完成出来るかと思いますので、投稿の際にはお読みいただけると嬉しいです
それでは