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第2話 エルフの集落(3)

「はぁ///はぁ///……」


 リーシャが俺の体を一通り洗い|(遊び)終え、お湯でサッパリと流したところで俺はようやく解放された。


 「ご、ごめんなさい!私ったらはしゃぎすぎちゃって」


 「だ、大丈夫ですよぉ……」


 俺の覇気の無い様子を見て流石にやりすぎたと思ったらしい、リーシャは焦りながら俺に謝ってくる。俺的には別に怒ってるわけでもないし、むしろとても気持ちよかったのでこちらから感謝したいところなのだが、


 |(女の子の体ってこんなに敏感なのかよ………)


 初めの快楽で俺はまだ少し溺れたままになっており、上手く動けずにいた。しかしそんな中でも思考はスッキリとしており、


 |(これはリーシャに仕返し、……いや、お礼をしてあげないとな!)


 と俺は涙目で上目遣いになりながらリーシャを見つめ、


 「こ、今度は……、私がリーシャの、体を洗ってあげる」


 「えっ、いいの?」


 と俺の申し出にリーシャは驚いた表情を浮かべ、そして嬉しそうに


 「うん。じゃあお願いします」


 と背中を俺に向けた。


 俺はようやく体を動かせるようになったので、リーシャの背後に座り、まずは髪の毛を洗ってあげようと頭から優しくお湯をかけ、いざ洗おうと思った時、


 |(つい勢いでここまで来ちゃったけど、俺、女の子の体とか洗ったこと、…………いやいやそもそもまともに触った事すら無いぞ!?裸を見るのは少し慣れたけど、女の子の体洗う時ってどのくらいの力加減にすればいいんだ?)


 とパニックになりフリーズしてしまう。そんないつまで経っても洗い始めない俺に、リーシャは不思議に思ったのか「どうかしましたか?」と顔をこちらに向ける。そして何故か寂しげな表情を浮かべていた。


 |(ええい!なるようになれ!)


 俺はリーシャの髪を洗い始めた。まずは泡を髪全体に馴染ませるように広げていき、そこから髪全体を優しく洗っていく。リーシャは俺の髪をサラサラと褒めていたが、リーシャの髪もいつまでも触っていたいと思うようなサラサラ感がある。リーシャの髪は腰に届くほど長いので、毛先まで丁寧に洗うのにそれなりの時間はかかったが、髪を洗っている方も気持ちよくなってきたので、体感あっという間に洗い終えてしまった。


 シャカシャカ


 「んっ、きもちいぃ」


 リーシャの髪の毛から手を離すのが惜しいと思った俺は、髪全体に泡を浸透させた後も引き続き優しく洗い、頭皮も優しく、しかし少し力を入れて揉んだりと生前美容院でシャンプーしてもらった時の感触を思い出しながら自分なりにマッサージをしてみる。俺が髪を洗っている最中も「あんっ、ンん…………」とリーシャは気持ち良さそうに色っぽい声を出す。


 「ゴクンっ、じゃ、じゃあ次は体の方を洗うよ」


 リーシャの艶めかし声に興奮しつつも、ゆっくりお湯をかけ髪の泡を落としていき、体を洗う準備を始める。


 「は、はい……。お願い……します」


 色っぽい表情のリーシャがそう答え、俺は手で泡を立てた後、まずは背中から洗っていく。リーシャの肌はまるで手が勝手に吸い付くような柔らかさがあり、且つ思わず体を密着させたくなるような豊満性がある。


 |(触りたい、……あのリーシャの全てを包み込むかのような大きなおっぱいを…………)


 リーシャの肌に触れている内に理性が効かなくなってきた俺は、もう無意識に手がリーシャの胸へと伸びていた。


ぽわんっ…………、むにゅむにゅ…………


 「あんっ!」


 おっぱいを揉まれ始めたリーシャはビクンっと一瞬体を震わせ、「はぁ///はぁ///」と息遣いも荒くなってきた。


 |(何だこれ…………。同じおっぱいでも俺のと感触が全然違う。張りも弾力も桁違いだし、それでいて軽く揉んだだけで手が沈んでいくほどの柔らかさもある。…………ヤバい、これはマジでいつまでも揉んでいられる)


 俺はリーシャの体を洗うという本来の目的も忘れ、ただ一心にリーシャのおっぱいを揉んでいた。途中手の力加減を変えたり、押し込んだりと色々な触り方をした。やがて触っているうちにおっぱいの先端に付いている突起物に手が当たり、


 「ひゃいっ!そ、そこはぁ、ダメ…………。んんッ、へ、変な気持ちに、なっちゃう!」


 このリーシャの声で俺は「ハッ!」と理性を取り戻し、慌ててお湯をリーシャにかけて、泡を洗い流す。


 「ご、ごめん。私も調子に乗りすぎた……」


 「はぁ///はぁ///……いえ、お互い様ですし、気持ちよかったですよ……」


 となんともいえない空気が二人の間に流れた。そして俺は、


 |(俺の中身が男だと言うことは絶対黙っておこう)


 と心に固く決めた。


▽▽▽

 「ふぅ〜、気持ち良いですね」


 「そうだね〜」


 お互いの体を洗いあった後、俺とリーシャは湯船に並んで浸かる事にした。因みにさっきまでの乳繰り合いは、お互いに無かったことにしようと暗黙の了解的な雰囲気を出している。


 「このお湯は特別性能もあるので、入るだけで疲労回復や傷の回復、はたまた美容効果など色々あるんですよ」


 「やっぱりそうなんだ。最初に入った時から凄い心地良さを感じていたんだよね。こんなお風呂に毎日入っているなら、リーシャの美貌も納得だよ」


 「もう、ルナさんったら…………」


 とリーシャは恥ずかしそうに湯船に顔を少し沈める。


 「でも、今日はとても楽しかったです!こんないい思い出が出来たのは生まれて初めてかもしれません」


 とリーシャが俺の顔を見て嬉しそうに語った。


 「あんなゴーレムに襲われたのに?」


 「確かにゴーレムに襲われたのは不運でした。普段は護衛の者と一緒なのですが、今日はたまたま独りでしたし、もう少しで死ぬところでした。」


 リーシャはここまで言って1拍置き、そして


 「しかしその巡り合わせであなたに会うことが出来ました。」


 「リーシャ…………」


 「私は族長の娘という事もあり、集落全体で大事に育てられてきました。小さい頃は友達も沢山いたんですけど、大きくなるにつれて、友達も私を族長の娘として接するようになったんです。今じゃ最後に遊んだのがいつかも思い出せません。……だからこそ今日はルナさんと会い、こうして一緒にお風呂に入って、その…………さっきみたいにワイワイして…………とても楽しかったんです!まるで久しぶに同い歳くらいの友達と遊べた気がして。あっ!ごめんなさい。ルナさんは命の恩人なのに、こんな1人で浮かれて…………、おこがましくも友達だなんて」


 とそこまで思いをぶつけ、慌てて俺に謝ってくる。


 |(リーシャはずっと寂しかったんだな…………)


 そんなリーシャに俺が出来る事ってなんだ、…………いや、考えるまでもないな


 「リーシャ」


 「は、はい!」


 「信じられないかもしれないけど、私は元々この世界の住人じゃない。色々あってこの世界に来たんだ。だからこの世界の事を何も知らないし、知ってる人もいない。だからこそ、リーシャ。君が私の友達になってくれたら、その……凄く嬉しい!」


 俺は同情でも何でもなく、本心から思ったことをリーシャに伝えた。この言葉にリーシャは余程嬉しかったのか、両目いっぱいに涙を浮かべ、それでも今日見た中で1番の笑顔を浮かべ、


 「はい!」


 と答えた。


 こうしてこの世界に来て初めて、俺に友達が出来た。それも前世での日本に伝わる文字通り裸の付き合いを通して。


 「ん?」


 ここで1つ疑問に思ったことがあった。


 「リーシャ、さっき私の事を同い歳くらいの友達って言ってたけど、………………リーシャって何歳?」


 「うん?14だよ」


 「えー!!!!」


 その言葉を聞いて、俺は今日、この世界に来て1番驚いた。


 

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