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第2話 エルフの集落(2)

 「いや〜、極楽ぅ、極楽だね〜。こんな広くて気持ちのいいお風呂は前世でも入ったことないよ〜」


 俺は今、リーシャに勧められリーシャ宅のお風呂に入っている。いきなりよそ様の家のお風呂に入るのは少し抵抗はあったが、ゴーレムとの闘いと森の中での移動で体も汚れていたのでありがたく拝借することにした。リーシャ宅のお風呂は10人で入ってものんびりくつろげるほど広く、お湯も何か特別のものなのだろう、浸かっているだけで疲労が抜けていく。そしてお湯に浮かんでいるハーブっぽい草からはいい香りがし、この香りを嗅ぐだけでかなりリラックスできそうだ。


 「こんなお風呂に毎日入れるなんて、リーシャってやっぱりお姫様なんじゃないか」


 俺は体を存分に伸ばし、そんな事を考えながらぼけーとしていた。


 ちなみに今の俺は魔法少女の変身を解いた姿である。魔法少女の姿の方が色々と楽なのではあるが、あの姿をしているだけで魔力は勝手に消費されてしまうので、変身は必要な時だけするようにしたのだ。


 「それにしてもホント可愛いよなぁ、俺」


 お湯に浸かりながら、ガラス状になっている壁に映る自分の姿を見てそんな感想を改めて持つ。ルナの容姿は俺が作り上げたものであるが、我ながら可愛く仕上げたものだと褒めてあげたい。


 「でもどうせ自分がなるなら、もっとおっぱいを大きくしても良かったのかなぁ……」


 俺は自分の胸を揉みながらそんな事を考えてみた。当然今の俺は全裸の状態なので、この世界に来て初めて自分の裸体を見ることになった。悲しいことに前世で彼女を作ったことのない俺にとって、女性の裸を生で見る経験は皆無に近い(母親のはノーカンで良いだろう)。なのでお風呂に入る前、服を脱ぐ時まじまじと自分の裸を見てしまったが、不思議なことに興奮とかはしなかった。今も自分の胸を揉んでいるが、「柔らかいなぁ」位しか思わない。


 「自分の裸だから何とも思わないのかなぁ、女の体になるのは当然初めてなのに、そこまで違和感も感じないしなぁ〜」


 まぁこれもエーリスからのサービスと勝手に解釈しておこう。せっかくの異世界転生、それもずっと憧れていた魔法少女になれたのだ、難しいことは置いといて、今はこの生活を楽しみつつ、この世界の事を少しずつ知っていけば良いだろう。


 「やっぱり胸はこのくらいがちょうどいいよな!一応14歳位の設定だし、下手に巨乳にしても戦闘の邪魔になりそうだし、そういう色物で読者を釣るのはなんか俺の主義に反するし」


 と相変わらず自分の胸を揉みながら勝手に俺は自己解決していた。


 「ルナさん、お湯加減はいかがでしょうか?」


 「うん、ちょうどいいよ〜」


 お風呂場の入口の向こうからリーシャの声が聞こえたので、俺は完全に気の抜けた声で返事を返す。


 「それは良かったです!それでは私もお邪魔しますね〜」


 とリーシャがお風呂場に入ってき…………、


 「えっ、………………ひゃあっ!」


 突然のリーシャの登場に驚き、俺は変な声をあげてしまった。何度も言うがここは浴場だ、そこに入るってことは当然リーシャも裸であり、アニメや漫画では不思議な湯気で隠されているような所も全て丸見えな状態だった。


 自分の女体は大丈夫とはいえ、リーシャのような美人の裸を見れば体は女の俺でも興奮してしまう。俺は顔を赤くしながらリーシャに


 「ななな何でリーシャがここに!?」


 と早口で捲し立ててしまった。


 「あっ、いえ、お背中でも流そうと思ったんですが…………あっ」


 と俺の変なテンパリに不思議そうな顔をしていたリーシャだったが、途中で何かを察したかのように気まずそうに俺から顔を逸らした。


 「???」


 そのリーシャの様子を不思議に思った俺は、今の俺の状況を客観的に見る事にした。俺は今突然目の前に現れたリーシャの裸に興奮し顔を赤らめ、なんだかんだ長時間お湯に浸かっていたので「はぁ、はぁ……」とした息遣いをしており、そして俺の手は自分の胸を揉んでいる。つまりリーシャから見たら、俺は自分のおっぱいを弄りながら顔を赤らめ、「はぁはぁ///」してる事になり………………、


 「す、すいません……、お邪魔しましたぁ」


 「誤解だああああ!」


 お風呂場から出ていこうとするリーシャに俺は大声でそう叫んだ。


▽▽▽

 「別に気にしなくて大丈夫ですよ…………。年頃の女の子ならみんな普通でしょうし」


 「だから誤解なんだってば…………」


 「ふふふ、そういう事にしておきますね」


 「もう…………」


 完全に俺が独りでいやらしい事をしていたと思い込んでるリーシャに、俺は誤解を解くのを諦めることにした。


 「それにしてもルナさん、先程とは別人のようなお姿ですね」


 「あぁ、今は普段の姿なんだ。魔法少女に変身してるのは疲れるから、こっちが普段の私」


 「そういうものなんですねぇ。でも今のお姿の方がなんというか、可愛らしいですよ」


 とリーシャは俺の髪を洗いながら俺の容姿をまじまじと見る。リーシャが俺の背中を流したいと言ってきたので、恥ずかしながらもリーシャに体を洗ってもらうことにした。人に洗ってもらうのなんて前世では美容院に行った時位なのでなんか落ち着かない。けれどもリーシャの洗い方はとても優しく、髪の毛を洗ってもらってる今も心地よくて「ふぇぇ///」と変な声が出てしまう。


 「声もとても可愛いですね〜。変身してた時のお姿は可愛らしくも凛々しくて、かっこよさと頼もしさも兼ね合わせておりましたが、今のお姿もこれはこれで、愛おしい可愛らしさというか、思わず守ってあげたくなる可愛さがありますね」


 なんて言いながらリーシャは俺の髪を洗い終え、お湯で流し始める。そして綺麗に流し終えると次いで背中を洗い始める。


 「髪の毛を洗っている時も凄いサラサラしてる綺麗な髪だと思いましたが、お肌もスベスベでそれでいて若さ特有のぷにぷに感もあって、本当に見れば見るほど整った容姿ですよねぇ」


 とリーシャは俺の背中を洗いながらも俺の体を色々触ってくる。ちなみにリーシャはタオルといった類は使わず、手で泡を立て手を使って体を洗ってくれている。その為髪の毛を洗ってもらってる時以上に恥ずかしさとくすぐったさを感じていた。


 「………………えい」


 ぷにゅ……、モミモミ…

 

「ひゃえ?………………はにゅあぁぁぁ!?」


 突然リーシャが背中におっぱいを押し付け、俺のおっぱいを揉み始めた。


 「ちょっ…………、り、リーシャ、何で急にそんな……そんな所触るのぉ……」


 「ごめんなさい、可愛らしくてつい、……えい」


 ぷにぷに…………つんつん


 「ふにゅうぅ…………///」


 「良いではないか〜良いではないか〜」


 リーシャは楽しくなってきたのか、おっぱいに続いて俺とお腹や太もも、お尻とあらゆる所を触り始める。俺が喘いでる様子も笑いながら楽しんでおり、


 |(こいつ、絶対Sだ!)


 と思いながらも、快楽には抗えず、俺はしばらくの間リーシャのおもちゃと化していた。



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