第4.5話 旅の前の一時 〜リーシャ編〜(2)
ルナさんを連れて私はお屋敷のお風呂場へ向かい、私達は服を脱いで浴場へと入った。
私が提案した時ルナさんは、
「え?お風呂?」
といきなりお風呂に誘われて混乱していたが、それでもなんだかんだ私の事を信じて一緒に来てくれた。
ルナさんとは初めて会った日から森での水浴び、そしてハミネ町に来てからと裸の付き合いをする事が多い。最初の頃はルナさんはもの凄く恥ずかしそうにしていたが、今となってはルナさんも楽しんで一緒にお風呂に入ってくれる。
とりあえずいつもの如く、まずはお互いに互いの体を洗いあいっこして、湯船へ向かう。
いつもなら並びあって浸かるのだが、今の目的はルナさんの魔力を効率良く回復させることだ。
「ルナさん、先にお湯に浸かってて」
私がそう言うとルナさんは返事をして先に湯船へ入った。
そして私も後を追うように湯船へと足を入れ、ルナさんの背後へ回り込み、そのまま後ろからルナさんを抱きしめる体制で私もお湯へと浸かった。
「………………ふぇっ!?」
普段と違う私の行動にルナさんは驚いたのか、初めてお風呂に入った時のように顔を真っ赤にし、照れたような可愛い声をあげる。
そしてルナさんは私から離れようとしたので、逃がさないように身体を完全にルナさんと密着させた。
それでもルナさんは小さくバタバタと私から抜け出そうとしてきたので、私はルナさんのおっぱいを揉み、ルナさんを落ち着かせた。
「ふぎゅう………………」
やがてルナさんは諦めたのか抵抗をやめた。
「ど……どうしたの?」
ルナさんが恥ずかしそうに顔をこちらに向けて尋ねる。
「これはルナさんの魔力を回復させる為よ!」
と私は依然、ルナさんに身体を密着させたまま答えた。
「えっ?」
「ほら、私はルナさんに触れて魔力を流し込むと、私の魔力をルナさんにあげられるでしょ?なら全裸でこうして密着すれば魔力を流し込める量も増えるんじゃないかなぁって思って。それならいっそお風呂に入った方がリラックスも出来るし一石二鳥になるって考えたのよ!」
と私はルナさんに説明する。
ちなみにルナさんと一緒にお風呂に入って、ルナさんと裸でじゃれ合うのが楽しいと言う私の欲求も満たされるので実質一石三鳥なのだ。
「なるほど……?」
ルナさんも私の説明に一応は納得してくれたようだ。それからは大人しく私に抱きつかれている。
「それじゃ、魔力を流し込むわね」
私はそう言って、今度は手だけじゃなく、身体全体から魔力を出すようにイメージする。
少しずつ魔力を出していき、ルナさんに流し込んでみると、
「…………!?凄いよリーシャ!さっきとは段違いの速さで魔力が回復してる!」
とルナさんは反応する。
やはり私の予想は当たったようだ。部屋で手を媒体に魔力を流し込むより、体全体を使った方がルナさんと触れる面積が必然的に大きくなるので、何十倍も効率良く魔力を与えることが出来る。
「この調子なら1時間とかからずにルナさんの魔力を全回復させられそうね」
と私は魔力を与えながらルナさんに言った。
「そうだね!いやぁ、リーシャがいれば魔力の回復は今後凄い楽になりそうだよ!……まぁ、こんな方法は外や人目につくところでは出来ないけど……」
「私は別に構わないわよ?」
「そこは構ってよ!?なんかリーシャ痴女みたいだよ!?」
とそんなやり取りをしながら、私はルナさんの魔力が全回復するまで、ルナさんで遊び……もとい、ルナさんに魔力を与え続けた。