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第19話 業間の悲観

 2時間ほど経った頃、鏡くんは立てるようになった。

声を掛けるとどれだけ痛いかを必死で説明してきた。体の中から引き裂かれるような強い痛みと戦いながら意識が飛ばないように必死だったそうだ。児玉さんに「意識が飛んだら死ぬぞ」と言われたらしい。悪魔のような人だ。

 児玉さんは割と反省しているようで、話せるようになった鏡くんに何度か謝っていた。

鏡くんは引きった笑みを浮かべて「いいですよ」と言っていた。怒ってるけど強くは出られないといった感じだろうか。

 そして数分後、2人で階段を下りていった。


 あの痛みを乗り越えた鏡くんは、僕より強いのだろうか。僕は2週間ビシバシと厳しい修行してきたが、あの壮絶な苦しみを1日味わえば簡単に追い越されてしまうのだろうか。後輩に追い越されるかもしれないという不安がある。そして、そんなことを思っている自分が嫌になる。


 この感情は誇り(プライド)ではなく、オゴりと呼ぶべき、醜くてクソの役にも立たないゴミだ。この手の感情は精神を腐敗させるのでタチが悪い。素早く自分で気づき、その感情から逃げる必要がある。

 この感情は受け入れがたい事実によってもたらされるが、その感情の醜さに気付いたときにするべきことは、受け入れた方が“器の広いかっこいい人”になれると思い込むことだ。受け入れずに無駄に見栄や虚勢を張るのは子供だと考え、現実を受け入れられない自分を卑下することだ。そうして“自分は大人だ”と思い込み、みっともない感情をなかったことにすることで嫉妬の感情から逃れるのだ。

 自分でも無理をしていると感じる。嫉妬は人の感情の正常なプロセスなのだ。それを経ずに、悔しさも恥ずかしさも飲み込んでいる。


牧「何か言いたげだね」

吉「鋭いですね」

牧「残念だけどまだできないよ」

吉「何も言ってませんよ」

牧「無理してでも早く強くなりたいんでしょ?」

吉「そりゃあまぁ、そうでしょう...」

牧「アイデンティティというか存在意義というか考えちゃうのは分かるよ」

吉「痛いのくらい平気ですよ」

牧「うーん。そうじゃないんだ。痛いとか痛くないとか、そういう話じゃなくてさ」


牧「皆から強さを認めて貰うことが存在意義でいいの?今、君が居てくれて、私の事をだんだん知ってくれるだけで私はすっごく嬉しいんだけど。これって私の自己満足かな?」

吉「いや...うーん」

牧「まあ、そうだよね、出会って2週間の私が吉末くんの存在意義になれないよね」

吉「そんな深いこと考えてないですよ!ただ強くなりたいなって思って」

牧「ごめんね、師匠は児玉さんみたいな人が良かったよね」

吉「そうじゃないですよ。ただ焦っちゃうだけで」

牧「でも、ああやって無理なことしたいんでしょ?」

吉「いや、うーん……、したいですね。」

牧「ほら~」

吉「その質問はズルいですよ」

牧「いいや、吉末くんが言ってるのはそういうことなんだよ」

吉「そんなことないですって」

牧「傷ついちゃったもんね。吉末君なんてもう知らないっ」


 なんとも不毛なイサカいだ。僕は不毛なことが嫌いだ。

 彼女は先に魄を渡さない理由を話さない。痛いのが可哀そうだからとか、最後にした方がより強くなれるとか理由があるはずだ。何も話さずにプリプリと怒られては溜まらない。

 痛さも1日くらいなら副本部長に助けて貰いながらなら我慢できそうだし、終わりのある苦しみは大した問題じゃないのに...何か理由があるのだろうか。

 しかし、ここで最も大事なのは理屈よりも感情だ。牧邨さんがしたくないことを無理にできないし、僕よりも知っているだろう事柄で納得させるのも難しい。

 うーむ、諦めよう。でも理由は聞こう。


 美人だし優しい。いや、それほど優しくはないが、こんなに良い師匠はなかなかないだろう。師匠が牧邨さんでよかった。これは本音だ。

 痛いのを我慢すればいいだけだと思うのも後出しの意見だ。もちろん選択肢を提示されていれば選んだかもしれないが。それでも今の僕は鏡くんを見て“僕にもできるかも”と思っただけだ。そこには副本部長が居るという条件も必要だ。鏡くんが痛みに強いから耐えられただけかもしれないし、危険な要素は多い。


 僕はもう諦める理由をかき集めて来たけど、彼女も同じような作業をしているのだろうか。

 牧邨さんは僕に背を向けてプリプリしている。斜め後ろから覗くと頬が膨らんでいるのが分かるくらいに。

 ハァ。魄体の年齢も合わせると30半ばだろうに何してるんだか。

 仕方ない。こういうときは男から声を掛けるものだろう。

吉「あの、牧邨さん」

牧「しらな~い」

吉「知ってますか?って質問じゃなくてですね。もう諦めます。牧邨さんが嫌なことはしないです」

牧「そうじゃないでしょ?」

吉「あー、……すみませんでした。僕は他の誰でもなく牧邨さんに教えて貰いたいです。ここまで仲良くやって来たのは上辺だけじゃないと、僕は思ってます。機嫌直してもらえないですか?」

牧「ほんとに~?」


 牧邨さんがニヤニヤ顔で振り変える。やってしまった。下から出過ぎてしまった。

 やはりこういう駆け引きは苦手だ。

牧「やっぱりそうだよね~。吉末くんには私しかいないよね~」

吉「そうなんです。これからも修行を付けてください」

 目をまっすぐ見つめてダメ押しのおねだり。

牧「しょうがないな~」

 目的は達成した。僕の勝ちということで良いだろう。


 牧邨さんが立ち上がりながら「じゃあ、とりあえず走ろっか」と言ってくる。今を逃したら一生聞けないので「理由とかあるんですか?」と聞いてみた。また怒ったフリをされると面倒だが聞かない手はない。

 しかし「うるさいよ。秘密。シーッ」と顔を近づけて言ってくるから、ドキッとして追及するのを止めてしまった。このまま理由を知ることはできないのだろうか。いつか分かる日が来るのだろうか。


 まあいいか。だからって僕が弱くなることは無いはずだ。そうであれば何も問題ない。

 心が前傾してしまっているだけだ。焦る必要はない。僕は人よりも長い幽霊人生を送るのだ。

吉「いつか教えてくださいね」

牧「まぁ、いつかね」

吉「約束ですよ」

牧「はいはい、約束ね」

 “約束”という言葉は強力だ。小さなことは約束という言葉で縛るといい。

 彼女はきっと教えてくれるだろう。これが約束というものだ。


 牧邨さんに続いて走る。強くなった実感はないが走ることは得意になってきた。まだまだ全力ではないらしいが、もう余裕を持って付いて行ける。

牧「そろそろ攻撃の練習も混ぜていこうか」

 後ろ走りをしながら牧邨さんが言う。僕はそこそこの全力なのに後ろ走りで……。走りもまだまだ得意とは言えないか。

吉「やっと刀を振れるんですか?」

牧「1撃食らうと終了に近いからまずは防御だけど。そうだ、かわすのも練習したいな」


牧「まぁいいや、とりあえず私に向かって一撃打ってみて」

 そう言って牧邨さんは急ブレーキかけるが一緒に止まれず、止まれたところで牧邨さんと向かい合う。大股で15歩くらいの距離。いきなり止まるにもコツがありそうだ。

 遠いが適当に創刀して飛び出し刀を振るってみる。そう言えばまともに褫魄刀を振るうのは始めてだ。右上から斜めに入るように振ってみる。

 簡単に弾かれて左の脇腹を叩かれる。全く見えなかった。何が起きたのだ。

 少しぼーっとしていると、「忘れてた」と牧邨さんがこぼす。


 先に刀の振り方をいくつかの型として教える予定だったようだ。

 それを思い出すくらい僕の振り方がみっともなかったのだろうか。

牧「じゃ、ハジメの型からやっていこうか」

吉「はじめですか」

牧「そ、元旦の元て書いてハジメ。全ての型がここから始まるからね」

吉「全ては言い過ぎじゃないですか?」

牧「言い過ぎじゃないよ。陸上選手が常に走ってると思ってる?普段は歩いてるんだよ?」

吉「ん?」

牧「ん-、つまりね、いつも意識する基本の構えがあるんだよ」

吉「例えが下手くそですね」

牧「うるさいですね」


牧「私の真似してね。腰を落として左足を引いて半身になって。あ、先に創刀して」

吉「同じ構えをすればいいんですね?」

牧「そ、前からの攻撃は全部受けられるような構えね」

吉「前からだけでいいんですか?」

牧「班行動と突然の戦闘を想定してるからね」

吉「背中合わせですか、なんかカッコ良いですね」

牧「その気持ちは分からないでもないけど、まあやってみて」


 サッと構えてみる。

牧「気づいたと思うけど、防御のときとほぼ同じだよね。その体勢から攻撃も始めるの」

吉「窮屈ですね」

牧「それだけだとキツいけど、普通に立っててその構えになってからの攻撃か防御だからね。窮屈になるのは一瞬だよ」

吉「なるほど」

牧「そこからの動きも真似してね」


 構えは刀が右斜め前に倒れている。それを少し上に上げ肘を伸ばし手首で切っ先を前に向ける。これで刀を振ることができる。振るというよりは押し出すように見える。攻防一体の型らしい。

 それからは褫魄刀を普通に振る動きも教わった。そのまま10個の型を教えられ、前方向に10個の角度で打つことが出来るようになった。

 型の修行は「1(イチ)!」「7(ナナ)」とランダムに言われる番号に合わせて刀を振るだけだ。これは30分もしない内に出来るようになった。簡単だし殴られない楽しい修行だ。

 次に自分の身体の横方向を攻撃する練習をした。これは左右7個ずつ。計14個の型だ。これも30分で覚えた。

 最後に後ろに振り向く練習。左右それぞれの回って距離を取るジャンプ、一歩右側、一歩左側、一歩下がりながらなど多様な振り向き方があって、ダンスみたいで楽しかった。そこに前方向への攻撃の型を合わせるところまでがセットのようだ。

 ここまでで4時間ほど休まずに行った。持久力も付いてきており4時間は耐えられるようになって来た。しかし、休憩という言葉が牧邨さんの口から出るとホッとする自分がいる。

 精神の疲れを自分で認識できるようになってきた証拠だ。


牧「初歩は終わりだね。休憩終わりに10周走ったあと打ち合おう」

吉「まだ初歩なのに“打ち合う”んですか。一方的に打ってくるつもりじゃないですか?」

牧「そんなことないよ、多分ね」


 走り終わった後、牧邨さんと向き合う。間合いは全く把握していないが僕の刀でも届く距離だろう。腰を落として刀を構える。

牧「近すぎない?」

吉「いつも打たれてる距離なので、何とかなると思います」

牧「そう?なら良いけど」

吉「じゃあ少し離れますか」

牧「どっちなのよ」

吉「分からないので牧邨さんの意見に従いますよ」

牧「じゃあ2歩下がって。打ち込むときは両足で地面を踏んで前に出るんだよ」

吉「さっきはそんなこと言ってなかったじゃないですか」

牧「そうだっけ?足の動きは上半身が動きやすいように、で良いんだけど。知りたい?」

吉「そりゃあ知りたいですね」

牧「こうするんだよ」

 そういってスーッと僕に向かって刀を振り下ろしてくる。それをいつものように刀で受ける。が、重い。受けきれない。そのまま牧邨さんの刀が僕の頭に当たる。

 牧邨さんがケタケタと笑う。

吉「なんですかこれ」

牧「これが打ち込むってことだよ。受けるときは刃先を少し前に出して受けないと」

吉「なんで今までと違うんですか?」

牧「今までは主に目を鍛えるものだったからね。これからがホンモノの戦闘訓練だよ」

吉「まじですか」


 ショッキングな出来事だった。今までは本当に手を抜いていたんだ。

 そりゃそうか。僕は子供剣道教室の新規入会者みたなものだ。この道12年のベテランの一撃を受けられるはずがない。自分が登り始めた山の大きさに僕はようやく気付いたのだ。山は高さだけ聞くと登れそうだなと思うが、登山を始めてようやくその山の大きさに気付くものだ。

 そして牧邨さんは頂上でもない。どの辺りなんだろうか。8合目くらいであって欲しいものだ。

 頂上は見えないが僕は進むしかない。もう引き返せないのだ。


 僕は刀を構えなおす。そう言えばさっきは刀ばかりを見てしまい足元を見ることができなかった。

吉「もう一度お願いします」

牧「いいね」


 次は足元に注目する。両足で踏み切り、少しカカトを浮かせている。

 直後、僕は頭を思いっきりシバかれる。

牧「ちょっと何してるの!?」

 僕はモダえ、頭を押さえて凹んでいないか確認する。

吉「足元を見てたんですけど」

牧「ふふっ、なかなかバカだね」


 大ダメージを受けたが大きなヒントも得たと思う。最後は踵を沈ませていた気がする。

 体重はないが体重を乗せている感じだ。試しに振ってみる。

牧「うん、まぁ形はそんな感じかな。後は自分でなじむようにしていって。アドバイスできるトコはしていくから」


 僕は何度か素振りをして牧邨さんと向き合う。

 まずは1から始めようと思い、1の型で打ち込むと簡単に弾かれて首に刃を突き付けられる。

牧「型は自分で振りやすいように体の動きを合わせるんだよ」

吉「どういうことですか?」

牧「つまり、何万回も振って体に馴染ませてねってこと」

吉「ええ~コツとかないんですか?」

牧「体格も感覚も違うから人の振り方を真似するのは良くないんだよ」

吉「みんなオリジナルなんですね」

牧「そういうことだね。新しい技を作ったり、誰かの技を自分流にしたりもするね」

吉「牧邨さんにもあるんですか?オリジナル技みたいなの」

牧「あるけど、もうちょっと分かるようになってから見てほしいな」

吉「あ、はい」


 それから何回も打ち込み、打ち込まれた。打ち込まれている内に何本かは受けられるようになった。でも打ち込みも防御も全くスマートじゃない。ドタバタって感じだ。

 「腰が浮いてきてるよ」とか「軽いね」とか言われながら自分なりに修正していく。

 上半身と下半身が上手く連動しない。これは本当に何万回も振る必要がありそうだ。


 型の中で今の状況に相応しそうなものを牧邨さんの構えに合わせて打つ。相手の刀に平行にたまには垂直に打ち込む。あちらから同時に打ち込まれることもある。そのときは牧邨さんの重い一撃をまともにくらい、僕の一撃は避けられる。僕も対処法を考えなければ。


 修行が続き、朝日が昇って来た。長く休憩を取っておらず「休憩しよっか」と言われたときは思わず座り込んだ。深く集中していた。重い一撃を受けても倒れずに次の一撃を振るっていたくらいに。

牧「よく頑張ったね」

吉「すごく集中してました。上手くなってきてます?」

牧「うーん。良いんじゃない?」

吉「ダメですか」

牧「良いって言ってるじゃん!」

吉「そうですよね、牧邨さんのレベルからすると最初の一歩も進めてないですよね」

牧「そりゃあそうじゃん。料理で言えば”包丁の使い方”を教えてるんだもん」


牧「とにかく焦らないで。基礎を固めないことには何も始まらないんだから」

吉「そうですよね」

牧「誰でも最初はそうだから安心して」

吉「誰もがそうだと余計に心配になるんです」

牧「人より優れていたいの?」

吉「そういう訳じゃないですよ」

牧「いや、きっとそうだね。エリートで生きて来たんだから、人より一歩前に出て生きて来たもんね。でもいいじゃん。努力して下から這い上がるのも楽しくない?」

吉「そうじゃないんですって。ただ、みんなと同じだとだと生き残っていけないからです」

牧「ああそれは、ごめん。私も頑張るよ。ちょっと休憩したら再開しようか」


 そうしてそのまま体と自尊心をボロボロにされながらお昼まで続けた。上からの垂直な攻撃であればカワせるようになって来たが、それ以外は躱せない。躱せても次に繋げられない。牧邨さんの動きをよく見て真似てみても上手くいかない。運動神経は悪い方ではなかったはずなのに。悔しい。

 何度も何度も試して一度だけ上手くいった。牧邨さんも「今のいいね!」と褒めてくれた。

 それっきり上手くいっていない。もう一度と思っても考えることが多く非常に大変だ。実際は切るイメージもしなくちゃいけない。どれだけ高度な事をしているのかを知って、改めて先輩たちを尊敬してしまう。


 ここで気になったことを聞いてみる。

吉「牧邨さんて褫魄隊の中でどのくらいの強さなんですか?」

牧「ランキングみたいなの?さあ?弱い方じゃないとは思うんだけど、第五の竹中さんには子供扱いされたくらいだよ」

吉「子供扱いは言い過ぎじゃないですか?」

牧「上は果てしないってことだよ。吉末くんには来年には私くらいになってて欲しいな」

吉「そんなに自分を卑下しなくてもいいと思いますよ」

牧「卑下じゃないよ。天才は本当に天才だからね。外に出たら世界の広さに圧倒されるよ」

吉「僕からすれば牧邨さんも遥か高みですよ」

牧「吉末君は私なんて軽~く超える人になって「師匠は牧邨さんです!」って名声を広める役目を背負ってるんだから、私なんかを天才って言ってる暇はないよ」

吉「そんなに期待されちゃ困ります」

牧「大丈夫だよ。なんたってこの私の弟子なんだから」

吉「卑下したり尊大になったりどっちなんですか」

牧「難しいこと考えないでいいんだよ。修行中も考えずに感じるの」

吉「「考えるな、感じろ」ってやつですか」

牧「お、ブルース・リー知ってるの?」

吉「その言葉だけですが」

牧「私のお父さんがファンだったの」


 そのまま1時間ほど牧邨さんと映画の話をした。お父さんがカンフー映画好きだったらしい。その影響で褫魄隊に入ったときは体術でやっていこうとしたが、間合いの不利に気付いて槍を使うことにしたという。槍もカンフーっぽいから良いそうだ。僕も何かヒーローに憧れてみたいな。楽しそうだ。


 その後の訓練では体が頭に追いついてきていることを感じた。走ることも体と頭のリンク度を上げるのに役立っている。

 牧邨さんが付いていてくれるのもあと半月。半月でお別れだ。その前に一太刀ヒトタチくらい入れられるようになりたいな。頑張ろう。

この話で最終とさせていただきます。

この作品は題材が難しく、筆者の手に余ってしまいました。

いつか再挑戦したいと思っています。申し訳ありません。

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