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第二話 約束

リリィは俺が虐められると必ず助けてくれる。

俺は情けなさや不甲斐なさがごちゃ混ぜとなった感情が胸の中に残る。



「もっと強くなりなさい。虐められてばかりじゃダメよ」

「………好きで虐められてないですよ。俺にはスキルがない。だから、虐められるんです」

「………」



顎に手を当てて考え事をしていたリリィが閃いたと両手をぱんっと叩いた。



「じゃあ、私が剣の稽古をつけてあげるわ!」

「え、リリィさんが?」

「スキルがなくても、剣の実力があればあのクルカスだって手出ししてこないわよ」



確かに。

それに強いリリィから剣を教わることが出来れば強くなる可能性も高い。

俺はリリィに頭を下げた。



「リリィさん、お願いします! 俺に剣を教えてください!」

「うん! あと、クラスメイトなんだから敬語はいらないわよ?」

「あ、はい……うん」

「ぷっ………。緊張してんの? じゃあ、放課後に訓練場に来て」

「わかり……わかった」



歩み寄ってきたリリィの細い指が俺の小指と絡んだ。



「じゃあ、約束!」

「っ!」

「私があなたを強くする!」



そう言って微笑んだリリィから女の子特有のいい匂いが。

動揺して喋れず、かろうじて首を縦に振った。




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