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プロローグ
突然だが、俺ーーーカル・トラウトには大嫌いな兄貴がいる。兄ーーーライアン・トラウトは剣士として優秀。剣の技術があり、学力があり、金髪碧眼の高身長だ
うちは騎士貴族の家系で、代々優秀な騎士や剣士を輩出している。
騎士学園に入学してから常にトップの成績を修める生徒で教師から将来を有望視されるのがライアンだ。
そんな兄貴が大嫌いだった。
兄貴は平凡で無能な俺を落ちこぼれと馬鹿にしてきた。
毎日奴隷のような扱いを受けてきた。
兄貴は酷い暴力も振るった。
両親や周りはそれを当たり前のように思っていた。妹だけは俺を気にかけてくれていたが。
だから家を出た。
嫌いな兄貴も、兄貴に期待する親や周りの人たちのいない場所に。
周りを見返してやりたい。
俺は遠い地にある剣士学園に入学した。
そこで、俺は運命の女性と出会った。




