時を駆ける物語9
お城に着いたメイは、王様と会い。
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第9話:結婚
「君がガラスの靴の持ち主か。」
王様の言葉にメイは頷く。
「それでなのだが、王子の妃になっては頂けないか?」
メイは困ったような顔をする。
「メイさん、意中の方でも…?」
メイは首を横に振る。
「ごめんなさい、王様、王子様、私は平民です。
王子様には似付かわしくありません。」
アレン王子はメイを見て。
「身分か…。」
王様は手を合われ肘を付く。
「我が亡き妻、ビアンカ女王は、元々平民の出だ。」
メイは口に手を当て驚く。
「だから、身分は気にしてはいません。」
アレン王子はメイの手を取り。
「私の妃になってきた頂けますか?」
メイはそれでも考える。
「失礼するよ。」
メルシーが現れる。
「メルシーどの!」
アレン王子は振り返り驚く。
「メイ、周りは気にしなくて良いわよ。
メイ自身の幸せの為なのだから。」
メルシーはメイに近付く。
「お婆さん…。」
メルシーは頷く。
「王子様、貴方の妃に…。」
メイは頬を赤らめる。
「これで、決まりだな。」
王様は笑顔になる。
こうして、メイはアレン王子の妃になる事を決め、その日は馬車で帰りました。
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「ただいま帰りました。」
メイが家に戻ると。
「メイ、王子様との結婚は決まったの!?」
メイは頷く。
母が笑顔で迎える。
「そう、これで私達は貴族の仲間入りなのね。」
母はメイの祝福をせず、貴族になれる事を喜ぶ。
「メイの婚約は決まったけれど、貴族にはなれないわよ。」
メルシーが入ってくる。
「ど、とういうこと!」
母は驚きメルシーを見る。
「メイは王族に入るけど、親族は別よ。」
母は頭に手を当て膝をから崩れ落ちる。
「か、母様!」
マリーとダリアが母へ駆け寄る。
「メイ、おめでとう!」
パパが祝福する。
「パパ、ありがとう!」
メイはパパと抱き合う。
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1か月が経ち。
お城ではアレン王子とメイの結婚式が行われています。
「王子はメイを幸せにすると誓いますか?」
牧師がアレン王子に問う。
「誓います。」
アレン王子は誓いを述べる。
「メイは王子を幸せにすると誓いますか? 」
メイは誓いを述べる。
「指輪の交換を。」
アレン王子とメイはお互いに指輪を填める。
「これで、神に認められました。
夫婦に祝福の拍手を!」
周りから沢山の拍手を受け、結婚式が行われました。