時を駆ける物語7
メイは、お城へ向けて急いでいた。
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第7話:王子様と鐘
お城では舞踏会が始まり、ダンスを踊っています。
そこへ、メイが遅れて入って来ました。
「まあ、綺麗な方。」
参加者の女性達が呟き。
周りがざわつき。
「踊って頂けますか?」
魅了された男達が、集まり誘ってきます。
メイは男達と順番に踊っていく。
すると、それに気付いた王子様が近付いてきて。
「私と踊ってくれませんか?」
王子様が膝をつき手を差し出す。
メイは手を取り。
「喜んで。」
王子様とメイは踊り、周りを魅了していく。
そして、ダンスが終わると、拍手の嵐だった。
(ゴーン!ゴーン!)
鐘が鳴り、メイは時計を見る。
「まあ!急いで帰らなければ!」
メイは慌てて会場から出ていく。
「あ、あの!?」
王子様はメイが突然出ていったのに驚き少し遅れて追いかける。
「あら…。」
周りも呆気にとられ静まり返る。
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メイは階段を降りる。
しかし、階段の途中で躓いてしまう。
「く、靴が!?」
ガラスの靴が階段に引っ掛かってしまう。
「き、君!待ってて!」
追い掛けて来た王子様に気付き、メイは靴を残して馬車に乗り込む。
「ま、待って!」
王子様が馬車が離れて行くのを見送るしかなかった…。
「この靴…。」
王子様はガラスの靴を拾う。
(ゴーン!ゴーン!)
鐘が鳴り響く。
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メイはなんとか馬車に乗り家に辿り着いた。
そして魔法が解け、服は元に戻り、馬車もカボチャに戻ってしまいました。