時を駆ける物語26
1週間が経ち…。
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第26話:同盟の条件
城へ再び呼ばれたミラ王子は。
「ソニアを連れ帰ってくれた礼に、マリン国との同盟を結びたい。」
大臣が書状を見せる。
「それはありがたい。」
ミラ王子はお辞儀をして受け取る。
「国へ戻り、ホエル王と検討させて頂きます。」
ミラ王子はもう一度お辞儀をする。
こうして、書状を持ちミラ王子はマリン国へ戻った。
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「父上、ただいま戻りました。」
ホエル王は頷く。
「よくぞ戻った。
して、何か成果はあったか?」
ミラ王子はホエル王に書状を渡す。
「旅先のハルミア国で同盟の書状を持ち帰りました。」
ホエル王は書状を開く。
「うむ、ハルミア国と言えば、貿易の盛んな国、同盟を結べるなら、こちらとしては申し分ない。」
ホエル王は2枚目に目を通す。
「息子よ、書状は見たのか?」
ミラ王子は首を横に振る。
「いえ、見てませんが…。」
ミラ王子は2枚目の書状を見る。
そして、驚いた。
「こ、こんな事って。」
ホエル王はミラ王子の肩を叩き。
「よい話ではないか。」
ミラ王子は顔を赤くする。
「これだと、返事の書状はミラが持って行くしか無いようだな。」
ホエル王は笑いながらミラ王子の肩を叩く。
こうして、ハルミア国へ行く事になったミラ王子は書状を持って向かった。
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10日かけハルミア国の関所に着いたミラ王子は。
「ミラ王子、お待ちしておりました。」
ミラ王子は首を傾げる。
「我が国からは私が来ると連絡してないと思いますが…。」
兵士は頷く。
「はい、サモア王が、ミラ王子が来るだろうと。」
ミラ王子は驚く。
兵士に連れられ馬車に乗り込むと、ハルミア城へ向かった。
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2日程馬車に揺られ、ハルミア城に到着した。
「ミラ王子、よく来られた。
同盟の方はどうなされる?」
ミラ王子は返事の書状をサモア王に渡す。
「うむ、提示した条件も良いみたいだな。」
サモアはソニアを見る。
ソニアは首を傾げた。
「この条件ですが、ソニア様は良いのですか?」
ソニアはまた首を傾げる。
「ソニアよ、黙っていてすまない。」
サモアが頭を下げる。
「実はな、同盟の条件に、ソニアとミラ王子との婚姻を出していてな。」
ソニアも驚くが、周りもザワついた。
「ソニアよ、嫌だったら構わないぞ。」
ソニアは考え込む。
「まあ、すぐに決めなくてよい。」
ミラ王子も頷く。
ミラ王子が滞在の間、ソニアは何度かミラ王子と出掛けるのであった。