時を駆ける物語2
オオカミがお婆様の家に…。
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第2話:偽お婆様
メイはお婆様の家へ向かっていた。
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その頃オオカミはお婆様の家にたどり着く。
(コンコン。)
オオカミが扉をノックする。
「どなたかしら?」
お婆様が扉に近づく。
「赤頭巾ちゃんですわ。」
オオカミがメイのフリをして答える。
「メイね、今開けるわね。」
お婆様が鍵を外して扉を開けると、そこに居たのはオオカミだった。
「まあ!オオカミ!?」
お婆様が声を上げる間もなく、オオカミがお婆様を丸飲みした。
「げぷっ!赤頭巾ちゃんが来るのを待つかな。」
オオカミはパジャマを着て布団に入る。
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メイは出来事を知らず、お婆様の家に到着した。
(コンコン)
メイは扉をノックする。
「はい、どなたかしら?」
お婆様に化けたオオカミが答える。
「メイです。
お菓子と葡萄酒を持って来ました。」
オオカミが答える。
「鍵は開いているよ。」
メイは、扉を開ける。
「お婆様、どうして寝ているの?」
オオカミは咳をして。
「風邪を引いてしまってね。」
メイは、バスケットをテーブルに置き、ベッドに近づく。
「お婆様、どうしてそんなに目が大きいの?」
オオカミはメイを見て。
「お前をしっかり見るためだよ。」
メイはまた質問する。
「お婆様、どうして手が大きいの?」
オオカミはメイの手を握る。
「お前を抱きしめるためだよ。」
メイはニコッと笑い。
「お婆様、どうしてそんなに口が大きいの?」
オオカミは少し黙った後。
「お前を、食べるためだ!」
オオカミはベッドから飛び起き、メイに襲いかかる。
「キャー、オオカミ!?」
メイは逃げようとするが、オオカミはメイを丸飲みした。
「旨そうなアップルパイと葡萄酒だ。」
オオカミはメイが持ってきたアップルパイと葡萄酒を食べた。
「食ったら眠くなってきた。」
オオカミはそのままベッドで寝てしまった。