時を駆ける物語18
それから3年後…。
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第18話:新しい妃と謎の鏡
サモア王は、戦争後の子供達の孤児院を城の近くに創設した。
そこでは、戦争孤児以外の孤児も受け入れ、国の博士予算により運営されている。
「あ、サモア王だ!」
視察に来たサモアに子供達が集まってくる。
「よしよし、良い子にしてるか?」
群がる子供達の頭を撫でていく。
「サモア王、視察にご苦労様です。」
孤児院の院長が出迎える。
「子供達が元気でなによりだ。」
サモアは視察を終えて帰り際、一人の女性に手紙を渡した。
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1年後、手紙を渡した女性と結婚をし、新しい妃となった。
新しい妃は『ロゼッタ』、以前ドロシーが乗り移った鏡を買った女性だったのです。
実は、とても美しいけれど心の冷たい人でした。
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ロゼッタは暇になると鏡に向かってこうささやきます。
「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰かしら?」
鏡はこう応えます。
「ロゼッタ女王様です。」
ロゼッタは暇さえあれば聞くのでした。
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そして、6年の月日が流れ、ソニアは15才になりました。
ソニアはとても美しくなり、他の国から見合いの便りが沢山きます。