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時を駆ける物語  作者: シグルド
14/28

時を駆ける物語14

ドラゴンに変身したドロシーは…。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


第14話:ドラゴンと腕輪


「サマル、気を付けて!」


サマルは頷き剣を構え直す。


「私の邪魔をするな!」


ドロシーは火を吐く。

サマルは火を交わし、横に廻る。


「とりゃー!」


ドロシーに斬りかかるが、剣を弾かれてしまう。


「そんな剣など効かぬわ!」


またドロシーは火を吐き周りを焼いていく。


「もっと、硬い剣があれば…。」


サマルの言葉にウェストは。


「サマル!もう少し持ち堪えて!」


ウェストはサマルの頷きも待たず、城を飛び出す。


「ウェストめ、逃げたようだな。」


ドロシーは大きな口を開け笑う。


━━━━━━━━━━


ウェストは、前の家に向かい急ぐ。


「あれを渡せば!」


ウェストは更に急ぐ。


「ウェスト、待って!」


呼び止めたのはノウスだった。


「貴方の家に行って来たわ。

これが要るんでしょ?」


ノウスは、腕輪を渡す。


「そう、コレよ!

ありがとう!」


ウェストは急いで城に戻る。


━━━━━━━━━━


「ウェストはそんな妖精じゃない!」


サマルは剣を構えて立ち向かう。


「ウェストが戻る前に、八つ裂きにして終わりよ!」


ドロシーは鋭い爪を振り下ろす。

サマルは辛うじて避けるが、壁が抉れる。


「うゎー!!?」


振り下ろす爪の風圧で後ろに飛ばされる。


「人間なんて脆いわね。」


サマルは何とか立ち上がる。


「まだ、戦う気なの?」


そこへ、ウェストが戻ってきた。


「もう、遅いわよ!」


ドロシーは大きな口を開け笑う。


「サマル!コレを着けて!」


ウェストは腕輪をサマルに投げた。


「なんだいその腕輪わ?」


サマルは腕輪を嵌める。

すると、サマルと剣が光出す。


「竜のひげ爪の腕輪よ!」


サマルは剣を構え、斬りかかる。


「とりゃー!」


ドロシーは体を捻り交わすが、尻尾に当たり斬れる。


「ギャー!」


手応えを感じたサマルは、すかさず体勢を変え斬りかかる。


「そんな!人間に倒されるなんて!」


ドロシーは消えて無くなってしまった。


「ふう…。」


サマルはその場に倒れる。


「サマル!」


ウェストはサマルの側に行く。


「これで良いんだよな?」


ウェストは頷く。

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