時を駆ける物語14
ドラゴンに変身したドロシーは…。
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第14話:ドラゴンと腕輪
「サマル、気を付けて!」
サマルは頷き剣を構え直す。
「私の邪魔をするな!」
ドロシーは火を吐く。
サマルは火を交わし、横に廻る。
「とりゃー!」
ドロシーに斬りかかるが、剣を弾かれてしまう。
「そんな剣など効かぬわ!」
またドロシーは火を吐き周りを焼いていく。
「もっと、硬い剣があれば…。」
サマルの言葉にウェストは。
「サマル!もう少し持ち堪えて!」
ウェストはサマルの頷きも待たず、城を飛び出す。
「ウェストめ、逃げたようだな。」
ドロシーは大きな口を開け笑う。
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ウェストは、前の家に向かい急ぐ。
「あれを渡せば!」
ウェストは更に急ぐ。
「ウェスト、待って!」
呼び止めたのはノウスだった。
「貴方の家に行って来たわ。
これが要るんでしょ?」
ノウスは、腕輪を渡す。
「そう、コレよ!
ありがとう!」
ウェストは急いで城に戻る。
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「ウェストはそんな妖精じゃない!」
サマルは剣を構えて立ち向かう。
「ウェストが戻る前に、八つ裂きにして終わりよ!」
ドロシーは鋭い爪を振り下ろす。
サマルは辛うじて避けるが、壁が抉れる。
「うゎー!!?」
振り下ろす爪の風圧で後ろに飛ばされる。
「人間なんて脆いわね。」
サマルは何とか立ち上がる。
「まだ、戦う気なの?」
そこへ、ウェストが戻ってきた。
「もう、遅いわよ!」
ドロシーは大きな口を開け笑う。
「サマル!コレを着けて!」
ウェストは腕輪をサマルに投げた。
「なんだいその腕輪わ?」
サマルは腕輪を嵌める。
すると、サマルと剣が光出す。
「竜のひげ爪の腕輪よ!」
サマルは剣を構え、斬りかかる。
「とりゃー!」
ドロシーは体を捻り交わすが、尻尾に当たり斬れる。
「ギャー!」
手応えを感じたサマルは、すかさず体勢を変え斬りかかる。
「そんな!人間に倒されるなんて!」
ドロシーは消えて無くなってしまった。
「ふう…。」
サマルはその場に倒れる。
「サマル!」
ウェストはサマルの側に行く。
「これで良いんだよな?」
ウェストは頷く。