時を駆ける物語13
眠りについてから暫くすると。
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第13話:ドラゴン
(ギィー!)
扉が開く音がして、ウェストが入って来ました。
「まあ!オーロラしっかりして!」
ウェストが揺すっても起きません。
「も、もしかして!」
ウェストは床に落ちている林檎を見つけました。
「どうしましょう…。」
ウェストは、妖精達を呼びました。
そして、妖精達の考えで、国中の生き物を全て眠らせる事にしました。
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妖精達の魔法で国中の生き物を眠りましたが、魔法使いドロシーは眠りませんでした。
「妖精達め、仕方ないわね…。」
ドロシーは、老婆に化けて、城に入り、城壁や城内を茨で包み込みました。
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妖精達は周りの国に散らばりました。
そして、5年の時が流れ…。
ハルミア国でサマルと暮らしていたウェストは、オーロラ姫の事を話した。
「なんと!あの時出会っていたのが、姫様だったなんて!」
サマルはハルミア城へ急いだ。
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ハルミア国の国王『バルサミコ3世』にサマルがウェストの話を伝え、ドロシー討伐に向かう。
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城に近付くにつれ、茨が深くなっていく。
「茨だらけで歩き辛い。」
ウェストは魔法で少しずつ茨を避け道を作っていく。
「とりゃー!」
サマルは残りの茨を切っていく。
最後の茨を切ると、前に城が現れた。
「よく茨を抜けて来たわね。」
扉の前にドロシーが現れた。
「ドロシー、やはりあなたの仕業だったのね。」
ドロシーは不適な笑みを浮かべる。
「国中を眠りについてから着かせたのはあなたじゃない!」
ドロシーはウェストに杖を指す。
「ドロシーとやら、討伐をさせてもらう。」
サマルが剣を構える。
「ふん、私を倒せるかしら。」
ドロシーは首の鎖を契ると、体が大きくなり、ドラゴンになった。