時を駆ける物語10
結婚から5年が過ぎました。
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第10話:洗礼式
先王より王位を受け継いだアレンは、王様になりました。
そして半年後、メイは子供(オーロラ姫)を生みました。
オーロラ姫の成長をお祝いする為、洗礼式をする事にしました。
国中の貴族や各方角の妖精を招待しました。
「皆さん、オーロラ姫の成長を祝いに来ていただきありがとう。」
アレン王が挨拶をする。
そして、貴族達がメイに抱かれたオーロラ姫を見て、祝福の言葉を掛ける。
妖精達は、祝福の魔法を掛ける。
北の妖精は。
「私は美しさを。」
南の妖精
「私は綺麗な声を。」
東の妖精
「私は優しき心を。」
西の妖精が、祝福を送ろうとした時。
「お待ちください。」
兵士を押し退け黒魔女が入ってくる。
「どうして祝いの席に私を呼ばない!」
他の兵士が止めに入るも…。
「私も祝福を送るわ。」
ドロシーが呪文を唱える。
「これは!」
妖精達が止めに入るが、ドロシーは呪文を唱え終わる。
「姫が16才の誕生日、糸車の針で指を刺し死ぬのよ!」
ドロシーは祝福と言って、死の呪いを掛けたのだった。
そして、ドロシーは笑いながら去っていった。
「そんな…。」
メイが床に崩れ落ちる。
すると、西の妖精が。
「私の贈り物がまだですわ。」
ウェストが呪文を唱える。
唱え終わると、オーロラ姫に光が包む。
「私からは呪いにより死ぬのではなく眠りに入るわ。
そして、運命の人のキスにより、眠りから覚めるわ。」
突然のトラブルはあったが、洗礼式は終わりました。