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灰の世界

「高矢時人です。よろしくお願いします。」

転校初日、軽い自己紹介を終わらせ案内された席に着く。

真っ黒な黒板に真っ白なチョークで書かれた自分の名前が消される。そして灰色の教室。

いやモノクロといえば良いのだろうか。

本当の色はなんとなく分かる。

だが大抵は目に映るのは白と黒しかない。

そう、両親が亡くなったあの日から...


席は窓側から2番目の最後尾だった。

支給された教科書を机の上に出し、授業を受けた。


休み時間になると質問攻めにあったが、イジメの恐怖は不思議と無く、普段通りに答えることができた。


そして放課後、部活をしていない時人はすぐに下校し、帰宅した。

学校までは徒歩15分という近い通学路だ。


家に帰って仏壇に向かい帰宅の言葉をかける。

「ただいま」

青空の下で笑顔のツーショットを決めている両親を見る。

「なんで家の色は普通に見えるのかな...」

そう、時人は家の中のものはモノクロに見えないのだ。

「考えても仕方ないし飯食べて寝るか...」

そうして夕食を食べ眠りにつくのだった。

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