ゴブリンプレイはマジ勘弁。
随時更新中!1日に2.3話分投稿できたらいいなと思ってます。(毎日やるとは言ってないっ。)
さて、洞窟に帰った俺らがするべきことは何か。
とっても生々しいのだが。子作りだ。
これまで100体程でまわしてきたが、やはりもっと数が欲しい。いずれこの洞窟を出てでかい領地を取って、ゴブリンの国を作りたいから、国民の数は大事だ。
「ゴブリンの子作りについて知りたいのだが。」
「んー?子供?」「3ヶ月くらいで子供産めるよ!子供っていうか卵だけど!」「たまごっ、たまごっ」
「はぁ!?卵!?お前ら胎生じゃないのか!?」
「たいせい?なにそれ美味しいのー?」「絶対美味しいよ、鳥の肉くらいに美味しいよ!」「えー!それ最高じゃん!」「たいせいっ、たいせいっ」
「マジかよ。人みたいな身体してるから思いっきり胎生なのかと。でも卵で良かった、1度にたくさん産めるのはとても効率的だ。」
鳥は卵を年に7.8回うむそうだが、それに比べるとゴブリンたちは少し遅いのかもしれないな。まぁ人間に比べたら早すぎるくらいだが。
だが、この子作りにはひとつ、なんとしても耐えられないものがある。
ゴブリンの行為だ。
無理無理無理、想像もしたくない。ゴブリンには悪いけど、見たら吐くと思う。広島に住んでた頃も、エロ画像でモンスターに襲われる系の画像は全然興奮しなかった、むしろ吐きそうになった。それをリアルで見る?はっ、死ねと言っているようなものだ。そのため、分けなければならない。どうするかなぁ。
あっ、そうだ!
たしかここら辺に・・・あったぞ、大木だ!まさかこんなことに使うことになるとは。備えあれば憂いなし。偉人の素晴らしさを感じた。
具体的にはこうだ。
大木はなかなかの太さがある。ゴブリン達は隣でそういう行為をしている奴がいても気にしないらしいので、しばらく俺が外で暮せばいいだろう。つまり、この木で俺が数週間暮らせるような家を作ればいいというわけだ。と、簡単に言ったが、普通に家作るのと難易度は大差ない。ただの高校生が?建築?ちょっと待って、難易度鬼じゃない?
でも、しなけりゃプレイを見ることになる。それだけは嫌だ。乏しい知識で頑張るしかないか。これならリリィの村で聞いておけばよかった。聞くだけでは何も変わらないだろうけど。
まぁ、ある程度の加工はできるし(ゴブリン頼り)
、枝葉の調達もできる(ゴブリン頼り)。なんか、私的な理由で別居するのに、ゴブリンに手伝ってもらうのは悪い気もするなぁ。まぁ手伝わすけど。
水のなくなったビニール袋に草を、皮袋に枝を入れてくるようゴブリンに頼んだ。
あとは、気を加工して柱作り。地面に差し込んで、雨を凌ぐためその上に枝を敷き詰め、上に草を置こう。ほぼ無風だから、小さい石を適当に置いておけば草や枝が飛ぶことはないだろう。
サバイバル生活みたいな感じで、どこかワクワクしている自分がいるみたいだ。
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キャタピラー王国にて。
「王女様。」
「なんですか?」
「森に遠征に行っていたキャタピラーたちが、先日行った、ゴブリン族との戦争で取り逃がしたゴブリンが、イノシシをかっているのを見たとの報告が。」
「ふんっ、そうですか。」
バサッ!女王と呼ばれた大きなチョウは、羽を開く。芋虫のような伝達係は、恐れ多い。と地面に伏せている。まぁとともと伏せて動いてるようなものだけれど。
「嫌な予感がします。摘める芽は早めに摘まないと。」
土の中に造られた巨大な"王国(巣)"。女王のみがチョウの姿になることができ、その他すべては芋虫の状態。機動性はないものの、尻についている麻痺針は強烈で、刺さると1時間は全神経が麻痺してしまい、身動きが取れない。実際ゴブリン族との戦争でも、効果的面だったようだ。なにせゴブリンは自分で学ぶことは出来ないから、刺されてる仲間を見ても学習をしないのだ。全く馬鹿だ。
キャタピラー王国の国民は10万を超える。ゴブリン族を襲おうとしていることなんてつゆしらず。ゴブリンのプレイを見ずに済む方法模索に明け暮れている俺らだった。
「ゴブリンプレイの拝見なんてお望みではないので!!」