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四話目

入ってドリンクバーを頼んで

無言のまま時が過ぎた。

することがなくてつい四季さんの方を見てしまう。

なんだかもっと昔から知ってる気がする。

ついこの間会ったばっかりじゃない気がする。

すると四季さんが振り返る。

目が合う。

気まずい空気が流れる。


・・・


「それじゃあ帰ります。」

四季さんがそう言って荷物を手に取る。

俺は何もせずに座っているままだった。



夜遅くにメールが来た。

起きていたのだからいいのだけれど

それでもなぜか苛々した。

件名のないメールにはこう書かれていた

「さようなら。」

と一言。

誰からのメールなのかは分からない。

それを示すはずの場所に

何も書いてなかったのだから・・・

でもなぜか焦った。



気づけば息を切らして学校の前まで来ていた。

ここに来るまで誰とも合わなかったのは

夜中だから・・・

という理由だけじゃないと思う。

ここに来るまで出れとも合わなかった。

そう

ここに来て今夜、初めて人と会った。

人は語りだす。

「たとえ違う世界であっても

同じ命が存在することはできない。」

あまり聞き覚えがないが、

確実に聞いたことのある声。

「わたしは危機に陥っていた。

だから今私はここに存在できた。」

だんだん目が街灯の明かりに慣れてくる。

「でも私が存在していてはわたしは助からない。

後に煎じられた薬は消えるしかない。」

今日やっと知り合った。

「もうこの世界は崩れる。」

四季さん・・・

いや、俺・・・

俺のオリジナルが書いたシキを

オリジナルとした存在。

「恨むなら書き手を恨むことだ。」

四季とともに消える。

なら俺は何をすべきか、

どうせなら思い残しがないように

自分のキャラに対する愛着でも

示すことにしようか・・・

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