三話目
部活が終わりいつも道理帰ろうとすると
四季さんが話しかけてきた。
「一緒に帰りませんか?」
それはそれは可愛く言うのだが・・・
目が笑っていなかった。
「せっかくのお誘いだが結構だ。
あいにく家に帰ってすることがあるんでな。」
「つべこべ言わずついてきてください。
あっ、女の子と会う約束があるならいいですよ?
その子と遊んできてください。
液晶画面越しに(笑)」
・・・
「殴っていいか?」
さすがにイラッときた。
「お~、さっそくナンパ?
手が早いね~ぇっ」
腹を押さえてうずくまってるのは同じ部活の・・・
説明するほどの価値もない奴だ。
もちろん四季さんからは見えない角度から殴っている。
「わっ!どうしたんですか突然うずくまったりして・・・」
ほんと猫かぶるのがうまいよな~
と、呆れながらに関心。
「ちょっとな・・・ごほっ、がほっ。」
ほんとに演技がうまいよな~
と、呆れながらに関心。
「そんな咳までして大丈夫ですか!」
「大丈夫だ問題ない。」
ほんと痛いよな~
と、呆れる。
「あの・・・酒津さんが一緒に帰ってくれないんです。」
四季さんがそんなことを言った。
・・・は?
勝梨の眼の色が変わる。
「お前・・・使うよ?」
「オーケーオーケー
さあ今すぐ帰ろう四季さん!」
驚く四季さんの手を無理やり引いて
校門を駆け抜ける。
「家どっち?」
急ブレーキをかけて尋ねる。
俺は四季さんの帰る方向を知らない。
「駅の方ですけど・・・」
何も言わずに黙ってしまう四季さん。
「とりあえずサエズリヤでいいか?」
こくんとうなずく四季さん。
もう演技なのか本気なのか
分からなくなるくらい可愛いんだけど・・・
電話の時とキャラ違いすぎ・・・