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プロローグ ~あなたが私に問うたこと~


 R15タグを保険でつけさせていただきました。

 そういった描写があるかは、今のところ未定です。

  ご了承くださいませ。



    〝ラティン、君は君であることの意味を知っているかい〟

  いつかあなたが私に問うたその言葉を、微睡(まどろ)みの中私は今日も繰り返してる。



       *  *  *



大陸共通の神話であり信仰宗教の礎でもある『(そう)四記(しき)』において語られる、国と人の始まり。

それは古き世、他の地とは切り離され海に浮かぶ楕円(だえん)の大陸に、ナチュラホステ〈大女神〉が降り立つところから描かれる。

大女神はまず、広大な大陸を等しく分けるように十字に指でなぞると、それを形なき境界と定め、四つの種を()いた。


   一つは銀の弓に、一つは岩の(おの)に、一つは空の(たま)に、一つは海の泡に。


種は見る間に芽を出し花を咲かせ実を結ばせると、大女神の歌に応えてそこから四人の神人(かみびと)が生まれた。

彼らは大女神の前に(ひざまず)き、誕生した最初の息で運命を問う。

  『我らが使命はいかに』と。

大女神は大陸を指差しそれぞれ四つの大地を治めよと告げ、彼らに不思議の力が宿った神器を授けた。


銀の弓より生まれし乙女には、神の理と医術の智慧が記された皮の本を。

岩の斧より生まれし智者(ちしゃ)には、創造の技術と鉱脈がもたらされる金の鍵を。

空の珠より生まれし淑女には、全ての植物と獣が育つ金剛の杯を。

海の泡から生まれし猛者(もさ)には、水と()する心と(うみ)(さち)を与える銀の綱を。


大女神の命を受けた神人は大陸に散りその神器を()って力と成し、様々な困難を乗り越え国を生み、人の祖となった。それこそが、


騎士の王国・ランサルンア、

職工(しよつこう)皇国(おうこく)・タトアント、

農功の領王国・ユリアントレッタ、

水士(すいし)(かい)(とう)(こく)・スファイアのはじまりである。




 何もかもがはじめて尽くしで、恐々としております。


 ですが、皆さまにほんの少しでも楽しんでいただけたら、どれほど幸せだろう。


 と夢見ております。  どうか、よろしくお願いいたします。


                                君祈


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