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風葬のシルヴァ  作者:
第五章 魔王軍隊長
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第76話 神と魔王

 魔王城最奥。


 崩れた玉座の間。


 空間の中心で、二つの力が膨れ上がっていた。


 魔王。


 リベリオン•ゼノア。


 その手の中で渦巻く闇の球。


 炎。


 岩。


 雷。


 侵食。


 闇。


 すべてが圧縮された魔力。


 ミルスが息を呑む。


「……魔王奥義」


 ティナが歯を食いしばる。


「やばい」


 クジャも言う。


「普通にやばい」


 ゼノアが静かに言う。


「終わりだ」


 闇の球が膨れ上がる。


 空間が軋む。


 その瞬間。


 風が吹いた。


 シルヴァだった。


 剣を構える。


 風が刃へ集まる。


 竜巻。


 空気が震える。


 ゼノアが笑う。


「それが」


「神の風か」


 シルヴァが答える。


「そうだ」


 そして。


 剣を振り上げた。


「風葬」


 巨大な竜巻の刃。


 魔王の奥義と衝突する。


 ドォォォォォォォン!!


 轟音。


 衝撃波。


 玉座の間が崩壊する。


 壁が砕ける。


 床が割れる。


 ティナが叫ぶ。


「シルヴァ!」


 クジャが目を見開く。


「押してる!」


 風が闇を切り裂く。


 魔王の奥義が崩れ始める。


 だが。


 ゼノアの魔力がさらに膨れ上がる。


 第六魔王。


 魔力増幅。


 闇が押し返す。


 シルヴァの足元が砕ける。


 血が流れる。


 だが剣は止まらない。


 ティナが叫ぶ。


「負けるな!」


 光が爆発する。


 ティナの光が風へ重なる。


 クジャがカードを投げる。


「♦︎!」


 爆発。


 衝撃が魔王へ叩きつけられる。


 三人の力。


 それが一つになる。


 シルヴァが叫ぶ。


「うおおおおお!!」


 風が爆発した。


 ドォォォォォン!!


 闇が切り裂かれる。


 魔王の奥義が崩壊する。


 そして。


 風の刃が魔王を直撃した。


 ゼノアの身体が吹き飛ぶ。


 広間の壁を突き破る。


 瓦礫が崩れ落ちる。


 静寂。


 ティナが息を呑む。


「……やった?」


 クジャも呟く。


「いや」


 煙の向こう。


 ゼノアが立っていた。


 だが。


 今までとは違う。


 胸。


 深い傷。


 血が流れている。


 ゼノアがそれを見下ろした。


 そして笑う。


「いい」


 魔王の瞳が輝く。


「本当に」


「面白い」


 次の瞬間。


 闇がさらに膨れ上がる。


 ミルスが震えた声で言う。


「……まだ」


 ティナが振り返る。


「何よ」


 ミルスが答える。


「魔王は」


「まだ倒れてない」


 ゼノアがゆっくり顔を上げる。


 闇がさらに濃くなる。


「次で終わらせる」


 魔王の魔力が空間を歪める。


 シルヴァが剣を握る。


 風が唸る。


 そして二人は再び構えた。


 神の風。


 魔王の闇。


 最終決戦は、まだ終わらない。

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