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風葬のシルヴァ  作者:
第五章 魔王軍隊長
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第73話 魔王の支配

 魔王城最奥。


 崩れた玉座の間。


 風が渦巻く。


 炎が燃え上がる。


 地面が震える。


 侵食の闇が床を覆う。


 まるで世界そのものが戦場になったかのようだった。


 その中心に立つのは二人。


 魔王。


 リベリオン•ゼノア。


 そして。


 風を纏う少年。


 シルヴァ。


 ゼノアが笑う。


「いい風だ」


 その瞬間。


 地面が裂けた。


 ズドォォォォォン!!


 巨大な岩柱が突き上がる。


 第二魔王の力。


 大地支配。


 だが。


 風がそれを切り裂く。


 シルヴァの剣が振られる。


「風断」


 岩が砕ける。


 ゼノアが腕を振る。


 炎。


 巨大な火球が降り注ぐ。


 第五魔王の力。


 ティナが飛び込む。


「光裂斬!」


 光の刃が炎を割る。


 クジャがカードを投げた。


「♦︎」


 爆発。


 煙が広がる。


 だがその煙の中から闇が広がる。


 侵食。


 第三魔王。


 黒い影が三人を包む。


 クジャが叫ぶ。


「またこれ!」


 床が腐る。


 空間が歪む。


 だが。


 風が吹き荒れる。


 ドォォォォン!!


 竜巻が侵食を吹き飛ばす。


 ゼノアが笑う。


「いい」


 その瞬間。


 雷が落ちた。


 轟音。


 第四魔王の元素魔法。


 シルヴァが跳ぶ。


 雷が床を砕く。


 ゼノアの魔力がさらに膨れ上がる。


 第六魔王の力。


 魔力増幅。


 炎。


 岩。


 雷。


 侵食。


 すべてが同時に襲う。


 ティナが歯を食いしばる。


「無茶苦茶ね!」


 クジャが笑う。


「楽しい!」


 シルヴァが言う。


「今だ」


 三人が同時に動く。


 ティナが正面から斬り込む。


「閃光連撃!」


 光の斬撃。


 ゼノアが腕で受ける。


 その瞬間。


 クジャが背後へ回る。


「♠︎」


 爆裂カード。


 爆発。


 ゼノアの身体が一瞬揺れる。


 その瞬間。


 風。


 シルヴァが突っ込む。


「天風創断」


 風の刃がゼノアの胸を切り裂いた。


 血が飛ぶ。


 ゼノアが後退する。


 ティナが叫ぶ。


「押してる!」


 だが。


 ゼノアは笑った。


「いい」


 次の瞬間。


 地面が爆発した。


 ドォォォォォン!!


 巨大な岩壁が三人を弾き飛ばす。


 ティナが転がる。


 クジャが壁に叩きつけられる。


 シルヴァも数メートル滑った。


 ゼノアが言う。


「だが」


 魔力がさらに膨れ上がる。


「まだ足りない」


 その瞬間。


 闇が空間を覆った。


 ミルスが呟く。


「……来る」


 ティナが聞き返す。


「何が?」


 ミルスが答える。


「魔王の本当の力」


 ゼノアがゆっくり手を上げた。


 炎。


 岩。


 雷。


 侵食。


 闇。


 すべてが一つに集まる。


 ゼノアが言う。


「神の子」


 その瞳が輝く。


「どこまで耐える」


 シルヴァが剣を握る。


 風がさらに強くなる。


 そして言った。


「倒す」


 風が唸る。


 神の風と魔王の力がぶつかる。


 最終決戦は、まだ終わらない。

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