表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風葬のシルヴァ  作者:
第五章 魔王軍隊長
69/80

第69話 圧倒的魔王

 魔王の魔力が膨れ上がる。


 空間が震える。


 ゼノアの周囲で炎が揺れ、床が軋み、闇が蠢く。


 ティナが小さく呟いた。


「……桁が違う」


 クジャが苦笑する。


「これが本物の魔王か」


 シルヴァは何も言わない。


 ただ剣を握る。


 風が静かに揺れていた。


 ゼノアが一歩踏み出す。


 その瞬間だった。


 ズドォォォォン!!


 地面が隆起する。


 巨大な岩壁が三人を分断した。


 第二魔王。


 大地操作。


「くっ!」


 ティナが跳ぶ。


 だが次の瞬間。


 炎が爆発した。


 巨大な火柱。


 第五魔王。


 炎の力。


 クジャがカードを投げる。


「♦︎!」


 爆発。


 炎が弾ける。


 だがその直後。


 床が黒く染まった。


 侵食。


 第三魔王の能力。


 床が腐る。


 石が崩れる。


 クジャが叫ぶ。


「うわこれ本当に嫌!」


 シルヴァが風を放つ。


「飛べ!」


 風圧。


 三人が同時に宙へ跳ぶ。


 その瞬間。


 雷。


 轟音と共に落雷が落ちた。


 ティナが驚く。


「また雷!?」


 ミルスの声が遠くから聞こえる。


「第四魔王の……魔法」


 ゼノアはすでに使いこなしていた。


 炎。


 大地。


 侵食。


 雷。


 四つの力が同時に襲う。


 クジャが呟く。


「無理ゲー」


 シルヴァが言う。


「連携だ」


 三人が動く。


 ティナが先に飛び込む。


「閃光斬!」


 光の斬撃。


 ゼノアが腕で受ける。


 その瞬間。


 クジャが横から回り込む。


「♠︎」


 爆裂カード。


 ゼノアの足元で爆発。


 バランスが崩れる。


 そして。


 風。


 シルヴァが突っ込む。


「天風創断」


 斬撃。


 ゼノアの肩を切り裂いた。


 血が飛ぶ。


 だが。


 次の瞬間。


 魔王の拳。


 ドォォォォン!!


 シルヴァが吹き飛ぶ。


 壁に叩きつけられる。


「シルヴァ!」


 ティナが叫ぶ。


 だがゼノアは止まらない。


 地面が裂ける。


 岩槍が突き出す。


 ティナが回避する。


 その瞬間。


 炎。


 ゼノアの腕から巨大な火球が放たれる。


 クジャがカードを投げる。


「♦︎」


 爆発。


 だが衝撃波でクジャが転がる。


「うわ!」


 ティナが光を放つ。


「光撃!」


 ゼノアの身体に直撃する。


 だが魔王は動じない。


 第六魔王。


 魔力増幅。


 ゼノアのオーラがさらに膨れ上がる。


 ミルスがかすれた声で言った。


「……まずい」


 シルヴァが立ち上がる。


 血が流れている。


 だが剣はまだ握っている。


 ゼノアがそれを見る。


「立つか」


 シルヴァが言う。


「当たり前だ」


 ゼノアが笑った。


「いい」


 次の瞬間。


 ゼノアの背後に巨大な魔力が集まる。


 炎。


 大地。


 雷。


 侵食。


 すべてが一つに集まる。


 クジャが顔色を変えた。


「……あれは」


 ティナも気づく。


「まずい」


 ゼノアが言う。


「終わりだ」


 巨大な魔力が三人へ放たれる。


 その瞬間。


 風が爆発した。


 ドォォォォォン!!


 竜巻。


 巨大な風の壁が魔力を受け止める。


 ゼノアが目を細める。


 シルヴァだった。


 風が渦巻いている。


 いつもより強い。


 クジャが呟く。


「……来た?」


 ティナも感じていた。


 風が違う。


 シルヴァが静かに言う。


「まだだ」


 だが。


 ゼノアは笑っていた。


「面白い」


 魔王の魔力がさらに膨れ上がる。


 空間が歪む。


 ミルスが呟く。


「……次で」


「来る」


 魔王の本当の姿。


 第二形態。


 その兆しが、すでに現れ始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ