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風葬のシルヴァ  作者:
第五章 魔王軍隊長
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第52話 太陽の剣

 光が消える。


 次の瞬間、ティナは地面へ着地していた。


 ザッ。


 すぐに剣を構える。


 見渡す。


 そこは広い石造りの空間だった。


 巨大な円形闘技場。


 周囲を黒い壁が囲んでいる。


 天井はなく、暗い空が広がっている。


 だが本物の空ではない。


 空間そのものが魔力で作られているようだった。


「……転移ね」


 ティナは小さく息を吐く。


「完全に分断されたわね」


 シルヴァも、クジャも、ミルスもいない。


 静寂。


 その時だった。


 コツ……


 コツ……


 足音が響く。


 闘技場の奥の門が開いた。


 そこから一人の女が歩いてくる。


 長い赤髪。


 鋭い目。


 黒い軍服。


 腰には細身の剣。


 女はゆっくりと止まった。


 そしてティナを見た。


「なるほど」


 ティナも睨み返す。


「あなたが」


 女は剣を抜く。


 キィン……


「侵入者か」


 ティナは言った。


「あなたは?」


 女の身体から、炎のようなオーラが立ち上る。


 空気が熱くなる。


「魔王軍第四隊長」


 剣を肩に構える。


「ゼルシア」


 ティナは小さく笑った。


「隊長ってやつね」


 ゼルシアは頷く。


「そうだ」


「ここは魔王城の試練場」


「侵入者は隊長が処理する」


 ティナは剣を握る。


「つまり」


「あなたを倒せば先に進める」


 ゼルシアは笑う。


「そうなるな」


 その瞬間。


 ゼルシアのオーラが爆発した。


 ドォォォン!!


 熱風が闘技場を揺らす。


 ティナの髪がなびく。


「太陽の力」


 ゼルシアの剣が燃え上がる。


 まるで小さな太陽。


 空間の温度が一気に上がる。


 ティナは剣を構えた。


 光のオーラが広がる。


「望むところよ」


 ゼルシアが踏み込む。


 ドン!!


 一瞬で距離を詰める。


 キィィィン!!


 剣と剣がぶつかる。


 衝撃。


 地面が砕ける。


 ゼルシアが笑う。


「いい剣だ」


 ティナも笑う。


「そっちもね」


 次の瞬間。


 二人は同時に離れた。


 そして同時に踏み込む。


 光。


 炎。


 閃光が闘技場を裂く。


 ティナが空中へ跳ぶ。


「光裂斬!」


 ゼルシアが剣を振る。


「太陽断!」


 ドォォォォン!!


 光と炎が衝突する。


 衝撃波が闘技場を揺らした。


 煙が広がる。


 その中でゼルシアの声が響く。


「悪くない」


「だがまだ足りない」


 煙の中から現れる。


 ゼルシアのオーラがさらに膨れ上がる。


 ドクン。


 剣の炎が巨大になる。


 闘技場の温度がさらに上がる。


「見せてやる」


 太陽の剣士の力を。


 ティナの目が鋭くなる。


「いいわ」


 光のオーラが爆発する。


 ゴォォォ!!


 闘技場の中央。


 光と太陽。


 二つの力がぶつかり合う。


 決戦が始まった。

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