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エピローグ

 と、そこまで書いて、私は打鍵していた手を止める。パソコンのキーボードから手を離し、私はぐっと伸びをした。


「……これで、一区切り、かな」


 今私は、私が日本に来てそして露草と出会ってから起きた出来事なんかを、日記として書き綴っていた。昔、あの世界で書いていた日記の続きを書いてみようかなと、最近そう思い至ったのだ。


 それにしても、日本に来てからというもの。……厳密には露草と出会ってからというべきか。本当にいろんなことがあったな。露草と友達になって、ボードゲームやショッピング、映画なんかも一緒に観に行って。


 謎にクイズ大会もやって。文化祭にも連れていかれて、メイド喫茶もやって。最近は一緒に箱根旅行にも行った。

 いつもいつも露草に振り回されて、私と日葵ちゃんはめちゃくちゃに疲れてしまうのだけれど。……口では文句を言いながらも、そのどれもが楽しい思い出なのも事実である。


 ……まあそんなこと、本人には到底言えないけれど。

 そんなことを考えながら、私は自分が書いた文章を斜め読みしていく。


「……」


 しかしあれだな。こうして文字に書き起こしてみると、私たちの日常はなんだかラノベっぽいな。どこかラノベみを感じるところが節々にある。


 私が日常で魔法を使うせいだろうか。それとも二次元並みに頭がぶっ飛んでしまっている露草のせいだろうか。おそらく後者だろう。

 するとなるとこの文章、小説投稿サイトやなにかの新人賞に応募してみるのも一興かもしれない。私は腐ってもラノベ読みの端くれ。ワンチャンス掴んでみたい気持ちは大いにある。


「……まあ、そんなことよりも」


 ……この日記を、まずは露草に読んでもらわなきゃな。私はそのためにこの日記の続きを書き始めたのだ。何故かって? 

 それは。私がいつか、〝あいつ〟と――露草と、約束したからである。



 ――アイリスってたしか日記付けてたよね? それさ、今じゃなくていいんだけど、いつかわたしにも読ませてよ――



「……」


 でないと私は露草に。


 小指を切られて一万回殴られた後に、針千本を飲まされてしまうらしいからな。



                                                     


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