過去の記憶
私は友利 心27歳、女、独身の小説家だ。私は、自分の過去について日記形式で小説にしている。だがなぜか思い出したくても思い出せない記憶がいくつかある、そしてその多くは高校生の時の記憶だ。私は高校生の記憶がどうしても気になり、いくつか書類を調べているが全く検討もつかない…なぜ高校生の時の記憶がこんなにないのだろうか…
12月4日 二度も緊急搬送され、学校内では病人扱いを受けている。だが、なぜか東雲だけはやはり話しかけてくる。僕に興味があるのだろうか?
12月11日 今日は僕の誕生日だ、今日でもう十七歳になる。人生というものはあっという間にすぎてしまうのだなと少しあほらしく考えていた。最近やけに頭が痛い、やはりなにか病気なのだろうか?
1月1日 元旦だ。新年早々親戚にお年玉を貰いに行く小学生を横目にいつもと何も変わらない日々を過ごしていた。なぜなら僕には親戚というものが存在しないからだ。
僕の親や、その親戚は皆僕が中学生になる前にいなくなってしまった。今は養子として義母と暮らしている。
3月26日 今日は終業式。今日で高校二年生も終わった。三学期は特に何も無く学校で生活を送っていた。
4月6日 今日から三年生だ。