人生の底
5月6日「初めまして、僕の名前は”友利 心”と言います!今日からよろしくお願いします」。と教室の後ろの席までぎりぎり聞こえるか分からないほどの声量で自己紹介をした。
新しく転校してきた学校、なぜか少し不思議な雰囲気。いきなり転校生が来たらこんなものなのか?などと訳も分からぬまま一ヶ月が過ぎた。
6月6日 この日を境に僕の生活は一変した。僕はいじめにあったのだ、初めての経験で最初は気づかなかったがどうやらいじめにあっているらしい。そう自覚してからというもの学校では生きづらくなってしまったのだ。
6月7日 「今日は学校休む」初めての感情で、何もわからないのにその言葉だけが朝一番に出てしまっていた。それから2週間僕は学校には行かなかった…
6月22日 久しぶりに学校へ来た。とても怖い学校だ。けれどなぜだか家にいる頃よりは少し楽な気がした。自分の教室へ向かい、自分の席に着いて、授業を受ける、それだけなのになぜだか人の目がやたらと気になる。
7月1日 あれから何も無く時間が過ぎていった。
7月2日 今日はトイレの個室に入ったら、雨漏りがしていて服を濡らしてしまった。今日はジャージで過ごそう。
7月3日 今日は別のトイレに入ったがここでも雨漏りしている。この学校はどれだけボロいんだ?そう心の中で思った。
7月4日 僕の中でなにか大切なものが無くなった
7月26日 今日から夏休みだ。予定は全くないが学校の課題が今までより何倍も多く、遊べないほどに余裕が無い。なんでこんなにも同じことを繰り返す課題なんだろうか。
9月1日 今日から学校だ。課題も全て終わっているし、新学期に向けて全て完璧だ。朝はクラスメイトへ課題を渡して学校へ登校した。
9月2日 僕は考えることをやめた─