おやすみー!! 明日からが楽しみだな、相方!!
6日目の朝。食事は無機質なキャロリンメイトと牛乳であり、何も変わらない。
解く問題も全く同じで進んでいく。
俺は、目の前に映るニセモノを、ソウイウモノと割り切って生活した。
次第に愛着がわき、後数日で終わる治験に疑問を残しながらも、早く終わることを祈った。
いつもの起床、いつもの食事、いつもの問題。俺たちは鏡をみて生活するように、鏡の前で行動するようになった。
自分の思考や表情が全て映るだけなので、お互いに何を考え始めたかもわかる。
変化が起きたのは、7日目だった。
ガシャン
「食事の時間です」
出てきたキャロリンメイトがいつもと違う色になっている。牛乳はそのままだ。
「?」
もしかすると、相方はいつものキャロリン色かもしれないと思い、手にもって前に差し出す。
お互いに同じ色で、変化はなかった。ちょっとがっかりした顔が窓に映る。
しかし、少し希望ができた。
10日目までに、何かしらの変化をさせて行動を見ようとする実験であることがわかったからだ。
今は7日目。残り3日は、何かしら差異のある行動を徐々に仕込んでくるだろう。
俺たちは、仕掛けられた間違い探しを見つけて同期を外そうと企んだ。
「「おやすみー!! 明日からが楽しみだな、相方!!」」
真夜中の二人は、突然大声を出して安心して眠った。
部屋脱獄まであと2日




