詩 血塗られた結末と生き残った勝者
始まりは愛に満ちていた
けれど その手に武器を持って 戦場を作った瞬間に
真っ赤な血だまりを 歪んだ顔して駆けた瞬間に
共存の未来はくだけた
愛されたから愛していく
憎まれたから憎んでいく
幸いの連鎖はもう途切れていく
不幸の連鎖がこれから編みこまれる
結果が算出されて後に残されたのは
血にまみれた手のひら
「ねぇ、貴方はこんな結果がほしかったの?」
「最初に欲しかったものは、願ったものはこんな形だった?」
「ストーリー」
戦場で生き残った男は、最初の些細ないがみ合いを思い起こしていた。
何が歯車を狂わせただろうか。
周りには誰もいない。
生きているものは、誰も。