第16話 危険な朝食
なんでもよし。
週末
ピピピピピピピピピ。
「は!あぁ気のせいか」
「気のせいじゃないですよー」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
~~~~~~
ジュゥー
目玉焼きの焼けるいいにおいが台所に漂っている。
のりばあが朝ごはんを作ってくれているのだ。
そして俺はそれを睨み付けるように観察している。
何故かって?
のりばあが変なことしないか監視すためだよ!
だってのりばあだぞ!?
平然と毒盛ってくる可能性大やん。
洒落にならんで!?
ん?じゃあのりばあに作らせなければいいって?
いやまあそうなんだけどね。
でも満面の笑みで朝ごはん作らしてくださいって言われたらいくらのりばあでも、ねぇ。
そんなことを考えてると。
のりばあが急にポケットから謎の小瓶を取り出して中のこなを振りかけはじめた。
「ねえのりばあ、何入れてるの?」
「紀夏特製ふりかけ」
「原材料は?」
「アミノ酸等」
「もっと詳しく」
「ナトリウム」
「毒見してね」
「毒見なんかしなくてもだいじょうび」
俺は無言でのりばあの肩をつかみこっちをむかせる。
するとのりばあが普段は見せないかわいい照れ顔をする。
大きくいきをすってーー
ガクガクガクガクガク
全力でのりばあの肩をゆする。
「あうあうあう」
「貴様ぁーころすきかーー!」
~~~~~~
「ん~おいし~」
「チッ」
結局自分でのりばあの分と自分のぶんの目玉焼きをやいて食べることになった。
美味しそうに食べてくれてとても嬉しいのだが、とてもかわいいのだが、うぅーん。
これは長い長い休日の序章に過ぎなかった。
遅いわ!!
そう思ってくださる方がいたならばとても嬉しいです。
そう思ってくださる方のためにも更新頑張りたいなとおもいます。