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不思議な不思議な不思議ちゃん  作者: 茉莉まつる
18/20

短編? 竹内紀夏のとある1日

お食事中、または食後のかたは読まないほうが······。


やっぱり読んでください。

一時間目、数学。


教科担は、担任でもある橋下先生。


数学アレルギーってわけじゃ無いんだけど、昨日ファンドリで徹夜したから······。


「う、んん······」


コクッ、コクッ。


「は!」


いかんいかん、私としたことがうたた寝をしてしまった。


内申が下がってしまうぅぅーーー······。


「すー、すー、すー、んんっ、すー」


ふぁ、きもちぃ。


普通に寝るよりもなぜか気持ち良い居眠り、その魅力に耐えきれず寝てしまうと。


パシッ!


「あいてっ」


「のりばあ起きろ」


「は、はい」


怒られてしまった。


はー。


前から思うんだけど、寝る生徒も悪いんだけど、生徒が寝るような授業をする先生も悪いと思うんだよね。


~~~~~~


給食!!!!!(タイムスリップ)


今日のメニューは、白米、牛乳、何か野菜が入った鍋、よくわかんない魚のフライ、緑色の葉っぱみたいのがいっぱいはいってるサラダみたいななにか。


黙々と葉っぱをはんでいると······。


正面に座る男の子が顔を真っ赤にして口を押さえている、次の瞬間。


「おえっっ」


ビチャ


はいた。


「え」


動揺していると回りの子が気付いて一斉退避した。


「おい、そこどうした」


「隆太が吐きました」


「おっ、まじか、離れろ」


「えっ、えっ」


は、なんで。


私も急いで退避したは良いものの。


「うっ、ぐすっ」


泣いてしまった。


何でこんなことに。


吐瀉物がちょっと制服についた。


筆箱にもついた。


なんで、なんでぇ。


「うっ、ぐすっ、はぁっ」


インターホンで呼ばれて職員室から先生達が片付け道具をもってやってきた。


「あー、これはいかんですな」


ゴム手袋をして謎の粉を吐瀉物にかけていく。


そんな光景も忌々しく思えた。


先生達は被害者の気持ちなんて一ミリも理解してない。


あんな気楽に他人事のようにしやがって。


なぜかそんな怒りの感情が高まるとともに涙が溢れ出てくる。


~~~~~~


机や床は塩素消毒されてきれいになった。


制服や筆箱もティッシュでふいて見た目はきれいになった。


ただ菌は残っているし、心の傷も消えていない。


そんな中。


「はい、じゃあ片付け終わりましたので席についてください」


吐瀉物がかかってない人は嫌々ながらも席についた。


が。


私は付くことができなかった。


そして一人ポツンと取り残された。


「っくっ」


ヤダ、ヤダけぞ皆に迷惑かけれない。


視界が余計にボヤけるなか吐瀉物のかかっていた席についた。


隣の人が謝ることはなかった。


~~~~~~


「さようなら」


帰りの会後。


いまだに涙ぐんでいた私を見た橋下先生が声をかけてきた。


「のりばあ、どうしたの、のりばあにもかかっちゃったの?消毒しとく?」


無言で筆箱をつきだす。


橋下先生が塩素消毒をする。


ん?塩素?塩素ってヤバくないか、だって塩素には漂白作用が。


その時先生が顔を青ざめて「あ」といった。


筆箱についたノロウイルスとともに塗料が落ちた。


~~~~~~


帰宅後、上野君が家に来た。


「あっ、上野君」


「こんにちはのりばあ、さっきぶり、大丈夫?」


「上野くん、うえのくん」


「まずは中に入ろっか」


おじゃましますといって家に入り私の部屋まできた。


ガチャン


ドアを閉めたとたん。


「うっ、ううう」


上野君に抱き付いてしまった。


「よしよし」


私が泣き止むまで上野君はじっと動かずになぐさめつづけてくれた。



学校での出来事は実話です。

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