短編 竹内紀夏のとある1日
キャラ崩壊じゃない。
ピピッピピッピピッピピッ
「ん、んん」
手を伸ばして目覚まし時計のスヌーズを探す。
「んんっ、んんんっ!」
ポチッ
「はふぅ、すーすー········」
そして再びメルヘンな夢の国へ旅立った。が。
ピピッピピッピピッピピッピッピッピッピッピッピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!
「んん、ンフッ!!」
ガン!
ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!
「むぁん!」
カチッ
目覚ましの電源を切る。
フッフッフッ、これで私の睡眠を邪魔する物はない!
「すーすーすーすー」
この時、私は誤算をしていた。
確かに睡眠を邪魔する物は無くなったが········睡眠を邪魔する者はいた。
「のりかー、早く起きなさーい」
「むぅ」
もー、うるさいな、外界はすっごく寒いんだから、出たら凍死しちゃう。
布団を深くかぶり直し、臨時防衛態勢に移行する。
「のりかー、早く起きないと学校遅れるわよー」
フッフッフッ、お母さん、私は知っているのだよ、出発まではまだ1時間もあるということをな。
よってそんな原始的な攻撃はきかぬっ!
布団で体を包みミノムシになる。
「のりかー、お餅焼いたから早く起きないと冷めちゃうわよー」
よし、起きるか。
「ん、んん、ふぅぁー、うぅ、寒いなー」
今セーラーに着替えると寒くて昇天しちゃうから、カエルパジャマのままで下に下りる。
ゲコゲコ
~~~~~~
もちーーーーーーん
あむあむあむ、ゴクッン。
「おいしぃー」
お餅にまんべんなくさとだまりをつけて食べると、甘辛くって凄い美味しい!
クフフ、まだお餅は二つ残っているのだ。
至福の一時はまだまだつずくぞっ。
パクッ、パクパクパクッ。
パ······
あっ、お餅が喉につまった。
「うっ、んん、んんんん、んんんんんん!!!」
ごきゅごきゅごきゅっ
「っはああぁぁぁ、死んじゃうかと思った」
そんな時、ふと前を見ると。
「くくっ」
自分の娘が生死の境をさ迷ったというのに笑っている父がいた。
「なに笑ってんのっ」
「いゃ、そのパジャマでもがいてたらもう子供につかまたカエルにしか見えないだろ、くくっ」
······
「くっ」
想像したら自分でも笑っちゃったじゃんちくしょう!
~~~~~~
さむはふゆいため中学ではウィンドブレーカーを着ることが許されている。
体操服の上からウィンブレを着て、仕舞うのがめんどくさいからお腹の所にスカートを入れて準備完了!
「行ってきまーす」
「んー、行ってらっしゃい」
ガチャ
ヒュゥーー
「ううっ、寒いよぅ」
今日の最高気温は8度、死者がでる。
そんな過酷ななかを学校に向かって歩き続ける勇敢な私、フレーズがカッコイイ!!
「サムシングー、サムシングー、冬は寒いなサムシングー」
作詞作曲私のサムシングレクイエムを歌いながら校門を通過。
そのまま教室へイン。
教室には松本総一郎と岩月亮太がいた、エ○マンガ先生の円盤買おっかなどうしよっかな。
ウィンブレをヌギヌギして鞄から教科書類を出していると。
川井田······川井田ぁ······なんとかとかいう子が入ってきた。
「おはようのりばあ」
「おはよう」
「ファンドリどんくらいすすんだ?」
「えっとね、いま3章」
「おお、結構やってるじゃん、てゆうかさ!?通信エラー多すぎるよね!?はー、マジぶちギレなんですけどー」
「うん、てゆうかさ、やることなくなっちゃった」
するとそこに岩月亮太が近づいてきて。
「俺永遠に経験値ループしてるよ、メッチャ効率良いところで」
「え、どこにあるの?」
「3の次元」
「あー、まだいってないすすめないとー」
そのあと、川井田なんとかと岩月亮太が話し出したから読書を開始した。
のりばあってこんなんだっけ?
と思った人がいるとしたらありがとうございます。
ただ自分が書きたかったのりばあってこんな感じです。