歪んだ愛のカタチ
僕にとって大切なものは君だった。
たしかに、君は家事もしないし、見送りも出迎えもしてはくれない。だけど君は、出会った時と変わらぬ笑顔で毎日を僕のそばで過ごしてくれている。
僕が作ったご飯は嫌いか?
毎日残しているではないか。
体調が悪いのか?
そうか、長いこと外に出ていないから体調が優れないのか。
どうしたんだ!?
胸元に傷があるではないか。
お前の美しい胸に傷を付けたのは誰だ?
あ、ごめん。そう言えば、あの時に僕がつけてしまった傷だったな。
目立ってしまうな。では、隠せる服を着ようか。
そうだなぁ、うん。君は赤い洋服がよく似合う。
次の誕生日に赤いドレスをプレゼントするよ。
おっと、ごめんね。
僕は仕事の時間だから行くとするよ。
そう、君に告げた後、僕はナイフを片手に家を出た。