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ドジにも程があるだろ

「みんなのダンジョン進行はどんな感じだ?」


「私と芽衣花は1層攻略したから2層からなら……ってだからなんであんたが仕切ってんのよ!」


この世界のダンジョンではパーティメンバーが攻略したところまではすぐに行けるみたいだ。


「俺が一番Lv高いし、なんせ俺は高校ではラグビー部のキャプテンだったからな!」


「いや、そんなの関係ないから」


太田と飯村はずっと言い争っている。


一応ダンジョンの攻略は太田の意見で1層から始めることになった。


「おお、まさに二次元の世界だ」


ダンジョンに入った彼は相変わらず表情には出さないが心の中では好奇心で満たされていた。


「あとダンジョンでの説明もしておくか!」


ダンジョンでは他の冒険者もいる。


話しをする事は出来るがアイテムなどの譲渡は出来ない。


あと戦闘中のパーティに加入は出来ない。


戦闘が終了するまではそのパーティの周りには見えない壁で塞がれている。


「俺は一回見たんだ……助けたくても助けれず全滅したパーティを」


太田は他の冒険者が消滅した所を見たらしい。


一応この世界では"消滅"と呼んでいるがこの世界での消滅は"死"を意味する。


そして太田は話しを続け、パーティの戦闘での連携を話した。


連携は彼が前衛、内田が中堅、後衛で飯村が回復、そして太田が主に飯村の防御と決まった。


「うわ、なんか来たぞ」


「あれがモンスターだ!佐藤のダンジョン初戦闘だな!」


近付いて来たモンスターから逃げる事はせず戦闘が始まる。


モンスターは三体だったが彼以外はただ呆然としていた。


「なにぼーっとしてんの?」


「いやいやいや!なに一瞬で倒してんの!お前強すぎだろ!」


「佐藤さん凄いです!シュパパーって倒しちゃった!」


「私達いらないかもね〜」


三人は彼の実力に驚いていた。


経験値を貰った彼はある項目が気になり質問する。


「ああ!それは……」


言葉を言おうとした太田を飯村が制止する。


「私が説明します!それはラストキルボーナスですね!」


ラストキルボーナスとはその名の通りモンスターを最後に倒した者に与えられるボーナスだ。


ラストキルボーナスは経験値×1.5倍される。


あと攻撃にほぼ参加しない回復型は経験値×1.2倍、そのほかは経験値×1.0倍となっている。


「お前強すぎるから一人だけ経験値がっぽり儲かるなー、俺も頑張らなきゃ!」


彼の初戦闘は圧巻の一言だった。


その後数々の戦闘をこなしていった彼達はあっさりと1層をクリアした。


「こんなに早く終わるとは思っていませんでした!佐藤さん凄すぎます!」


彼達は疲れも感じないまま2層へ挑む。


〜2層〜


2層でも危なげなく戦闘をこなしていく。


「にしても……」


彼は戦闘中だが内田を見つめる。


「ファイア……」


先程から内田は戦闘中によくこけている。


「いった〜よし!次こそは!」


そんな事をしている間に彼がモンスターを全滅させる。


「す、すみま〜ん。私とてもドジなので」


その後も何かとこけてしまう内田。


「いやいや、ドジにも程があるだろ」


彼は内にとどめていた言葉をついに言ってしまった。


「にしても結構ダンジョンにいるんじゃね?」


「そうだな。でもダンジョンは一日一回しか入れないんだ」


この世界ではダンジョンは一日一回しか入れないみたいだ。


なので余裕がある時は進もうと太田が提案し、彼も同意した。


その後も彼の活躍があり、遂に5層まで到達した。


「まさかこんなにもあっさり5層に来るなんて……佐藤さんやばいです!」


「俺もびっくりだ!前のパーティでもここまでは来れなかったのに!」


「まだ一回目の攻略なのに5層とか佐藤さんに感謝です〜」


三人は彼に感謝をする。


「でも5層か。ボスがいるな。」


この世界のダンジョンは5層ずつにボスが存在するらしい。


そしてボスを倒したらその奥の部屋に帰還装置があるらしい。


冒険者の中にはソロで挑む人もいるのでその冒険者達のための配慮だろう。


ちなみに彼がいるウンディーネのリーダー菊島はLvが高いため誰ともパーティを組むことができず、ソロでダンジョン攻略をしているようだ。


「そのボスは強いのか?」


「ちょっと待ってよー、今から"ダンジョン攻略部隊"の情報を確認する!」


ダンジョン攻略部隊とは街の冒険者達にダンジョンの情報を教えるためにダンジョン攻略にいそしんでいるパーティの事で現在は37層まで攻略済みとの事だ。


「でも女王様が42層まで到達しているみたいですよ!でもソロなので情報を集める余裕はないみたいですが」


おいおいドS女王様と彼は心の中で思った。


「5層のボスは攻撃力は高いが速度が凄く遅いみたいだ!倒し方は攻撃型が注意を引き付け、魔法型が遠距離で攻撃だって!あと攻略部隊が倒した時はパーティの平均Lvが……10以上だって」


彼達の平均Lvは彼がLv1からLv5、太田がLv5からLv7、飯村がLv3からLv6、内田がLv4からLv6で平均はLv6だった。


しかし彼は。


「攻略法見て攻略とか面白くない。俺が叩くから今日はボスを倒して終わろう」


彼はゲームが大好きでRPGもよくしていた。


彼のプレイスタイルは一周目は攻略法を見ずに攻略、二周目から攻略法を見てやり損ねた所を全てやるのが彼のスタイル。


今の状況は彼にとっては一周目なので攻略をあてにしないと言い、ボスを倒しに行こうと言う。


「私は賛成です!佐藤さんと一緒なら倒せると思います!回復は任せて下さい!」


「私も頑張ります〜次こそはドジも踏みません〜」


「無謀だと思うが……俺もお前を信じる!行こうぜ!」


そして彼達はボスがいる部屋の前に到達する。


「連携は今まで通りで大丈夫だろ。勝って笑顔で帰ろう」


みんながそれぞれ大きな声を出しボスの部屋へと入っていった。


この世界に来て彼にとって……いや彼達にとって初めてのボス戦。


彼達は無事勝利する事が出来るのだろうか。

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