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選ばれし者とか主人公みたいじゃん!

天使に連れられ建物を出ると本当に二次元の世界を象徴するかのような景色が広がっていて、彼は物凄く舞い上がる。


表情は相変わらず変わらないが。


「まずはこの世界の仕組みを教えますね」


この世界は四つの街に分かれているみたいだ。


サラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノーム。


彼がいる街はウンディーネだそうだ。


「そして冒険者には"タイプ"があります」


攻撃型、防御型、魔法型、回復型と四つに分けられ冒険者はその内の一つのタイプを与えられる。


自分で選ぶ事は出来ない。


「あなたは攻撃型ですね」


するとタイプによって色々出来る出来ない、そのタイプだけの恩恵などを話してくれた。


攻撃型は主に物理攻撃を得意とするタイプ。


物理攻撃の最上級スキルを唯一取得可能のタイプ。


更に装備武器は二つ装備可能で例えば剣を二つ装備出来るなど。


しかし攻撃型は攻撃魔法、回復魔法、防御スキルを使うことが出来ないらしい。


防御型。


防御に徹したタイプで主に味方を守る役割。


防御スキルを唯一取得可能のタイプ。


更に装備で唯一盾を装備出来る。


しかし攻撃魔法、回復魔法、補助魔法を使うことが出来ない。


魔法型。


魔法による遠距離攻撃が得意のタイプ。


一つの属性のみを覚え最上級スキルを取得か最上級スキルは取得不可能だが複属性を取得するかの二つを選べる。


あと攻撃魔法を使えるのは魔法型のみ。


しかし物理スキル、防御スキルを使うことは出来ない。


回復型。


回復魔法、補助魔法の最上級スキルを唯一取得可能のタイプ。


あと回復型のみのスキルで瀕死回復魔法、戦闘&ダンジョン脱出魔法を使用可能。


この世界ではHPが0になると瀕死状態になり、その状態で敵から攻撃を受けると存在が消えるらしい。


今まで住んできた世界とは違う場所であってもここは冒険者達の現実と言う事だろう。


あと回復型は物理スキル、攻撃魔法、防御スキルを使うことは出来ない。


攻撃は装備武器のみで戦闘には不向きの完全なサポートタイプ。


パーティは四人で基本はこの四つのタイプでパーティを組むのが普通とされているらしい。


別にパーティを組むタイプは個人の自由だが回復型を入れるのは必須だと聞かされた。


「以上で説明は終わります。また何かあればなんなりとお聞き下さい」


そして天使は彼のステータスを確認する。


この世界では体力、力、魔力、速度、運と五つのパラメータに分けられる。


体力を上げるとHPが上がる。


力を上げると物理攻撃の威力上昇と敵からの物理攻撃によるダメージを抑えれる。


魔力を上げるとMP上昇と魔法攻撃上昇。


更に回復魔法の回復量上昇と敵からの魔法攻撃によるダメージを抑えれる。


速度を上げると物理攻撃と魔法攻撃のHIT率の上昇と攻撃回避率の上昇。


運を上げると毒などのバッドステータスの付着率が低下と物理攻撃のクリティカル率&水氷属性、電撃属性による氷結状態、感電状態、バッドステータス付着率上昇の効果がある。


大体の冒険者の初期パラメータの平均は7~8だが彼は。


「嘘……でしょ?」


「どうしました?」


彼は気になり自分のステータスを見てみた。


彼のパラメータは平均30を超えていた。


「も、もしかして!」


天使はもう一度彼のステータスを確認する。


スキルには自動で発動するオートスキルと言うのがある。


そして彼には"天使の加護"と言うオートスキルがあった。


「ま、まさか!遂に現れたのですね」


彼は首を傾げる。


「この世界が始まった時に神からお告げがありました。最初から高いパラメータと特別なオートスキルを持つものがいつか現れると」


「もしかしてそれが俺……なのか?」


天使は頷いた。


「神が選んだ人間……あなたは"選ばれし者"です!」


「選ばれし者?何それ!俺むっちゃ主人公みたいじゃんか!」


この世界に来て一番驚いたのか、それとも興奮したのかは分からないが彼は表情でも分かるくらいに舞い上がっていた。


「あなたの存在はここウンディーネを勝利へと導くと思います」


「勝利に導く?どう言うこと?」


「あ、すみません!まだ説明していなかったですね」


天使はこの世界から彼達の世界に戻る方法を伝えた。


ダンジョンを攻略する事。


そして彼がいる街以外の三つの街のリーダーを倒すこと。


「倒すってことは消滅させるってことだよな?」


「その通りです」


今までは全て明るい話しだったが急に深刻な話しになって彼は戸惑った。


「でもウンディーネのリーダーは冒険者を消滅させることを拒否していてその主張はこの街全員が守ってます!だからあなたが誰かを消滅しなくても誰にも責められませんよ」


彼はその一言で気分が楽になった。


「それより!早くリーダーの元へ向かいましょう!」


「えっ?リーダーのとこに行ってたの?そんな簡単に会えるものなのかよ」


「ここのリーダーは新たな冒険者とは全員顔合わせをします。しかもあなたは選ばれし者です!とにかく向かいましょう!」


彼は天使に引っ張られリーダーの元へと急ぐ。


(リーダーってどんなやつだろ?)


選ばれし者に選ばれた彼はこの世界の主人公になれるのか。


そしてウンディーネのリーダーとはどのような人物なのか。


だが彼はそんなことより自分の立場に舞い上がっていた。

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