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虚無世界  作者: 天神
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電車が停まった。やっと委員長が囚われている所についた。しかしそこは当然日本政府が管理している場所だ。警備も万全にしてあるだろう。そんなことはすぐに分かった。何故なら今俺は身動きがとれないでいる。電車の外にはスカイツリーで委員長を捕まえた奴らと同じ服を着た奴らが銃を構えて待ち構えてるのだから。

「大人しく出てきなさい、出てこなければこちらから突入する!」

だいたいこうなることは予想は出来ていた。だって誰もいなく稼働もしていない施設から突然電車が着たんだ。それに乗っているのが不審者だって誰でもわかる。

俺はこの状況を突破できる方法がある。しかしこれを使うことで俺は大きな罪を背負うことになるだろう。けど俺にはやることがある。もう迷ってなんかいられないんだ。

俺は委員長から貰った武器を取り出した。それはただの小型拳銃だ。ただセットするのはただの鉛の 銃弾じゃない。それ武器入ってきた箱にも委員長からのメモがあった。それにはこれの使い方が書いてあったが最後にこう書かれていた。


出来れば使って欲しくない。


「ごめん、使うね。」


俺は心の中で謝った。そしてそれを拳銃にセットした。

撃つのはあいつらじゃない、この電車だ。

「突入する!」

外からその声が聞こえた。俺はとっさに銃の引き金を引いた。銃から発車された銃弾は電車の窓に当たったが貫通はしない、銃弾はそのまま砕け散った。

その銃弾は粉を固めたものだ、しかしその塊の中にはあるのもが入っている。それは特異体質の人間から作ったカプセルの一部だ。

奴らはカプセル一部を銃に詰め込めるように改造していた。それを委員長が盗みだし今ここある。

なぜこんなものを作ったのかは外を見ればわかる。さっきまで外をいた連中はきれいさっぱり誰もいない。

原理はいたって簡単だ。特異体質の人間が近くにいると代わりに周りに現象の力が加速する。だから奴らはそれを応用して現象を操作してきた。これも同じだ。カプセルの一部とはいえ特異体質の力が秘められている。電車に撃ち込めばカプセルが破裂し電車の一部か特異体質と同じになる。よって周りに現象に力が加速をして特異体質でないものは消える…。

そうだ、俺は奴らが否定したやり方をしてしまったんだ。

俺は外にいた人を消してしまった。

俺はあいつらと同じになってしまった。

外にいた人が消える瞬間を見た。

本人は気づかないうちに砂になって消えた。

そしてその砂もすぐに消えた。

現象に巻き込まれた瞬間を始めて見た。

俺は償えない罪をを背負ったんだ。

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