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虚無世界  作者: 天神
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昼休み

昼休み知らせるチャイムがなる。

俺とGは毎日昼休みなると学校から脱け出し近くのハンバーガー屋で昼食をとる。

しかここに行くまでは至難の技だ。学校の外に出るには職員室の前を通らなければいけない。裏口はあるにはあるのだが我が校は基本下校時間まで学校から出てはいけないことから裏口は鍵で閉められている。よって正門からしか出られない。

なぜそこまでしてハンバーガー屋で昼食をとりたいかって?そんなこと決まってるあそこのハンバーガー屋はうまくて安い学生には優しいからだ。購買や学食もあるが俺達は使わない、いや使えない。何故なのかはまた別の話。

俺とGはまるでサバゲーをやるかのように壁をつたり手信号を交えながら職員室の前を通った。

そして無事学校脱出成功、そしてハンバーガー屋へ…

さあ昼食だ。

ここはメニューは沢山あるがいつもGはハンバーガーセットを、俺はチーズバーガーセットのポテトをナゲットに変えたやつを頼んでいる。

「お前本当にナゲット好きだな、肉ばっかじゃ太るぞ、野菜食え、野菜!」

「ポテトだって食いすぎたら太るだろ、いいんだよ俺はナゲット好きだから、まあ5個しかないのが少し物足りないんだけどな…」

好きなものほど沢山食べたいが懐が寒いため無理だ。

「今日もあいつくるかな?」

「まあ来るだろうな、こないと物足りないしなりより昼休みが終わった気しない。」

「だなぁ~」

ここは結構繁盛しているが俺達みたいな学生はいない。俺達みたい脱け出すやつは何人もいるが職員に捕まえられここまでたどり着けないのだ。なので俺はここにくるたんびに一種の優越感に浸っていた。

「そろそろ戻るか、そろそろ午後の授業がはじまる。」

Gが時計を見ながらそう言った。

そうして俺達ハンバーガー屋を後にした。

学校にもう一度侵入するのは簡単だ。この学校は普通の学校に比べて生徒の数が多い。なので1日に数人午後から学校にくるやつがいる。俺達なそれに成り済ましてなに食わぬ顔しながら職員室の前を通り教室に入った。

「またあんた達学校脱け出してお昼ご飯食べたでしょ!」

ほらきた。

俺達を教室に入るなり怒鳴りつけたのはU、このクラスの委員長だ。

彼女は黒髪ストレートで女子にしては背も高いほうだ。そこそこ美人で男子からも人気も高い。性格も除けば…

「毎日毎日昼休みも脱け出して校則をなんだと思ってるんの!」

「いいじゃん、委員長以外にはバレてないし美味しいし~」

「そんなの関係ない!校則を守れ!」

「へいへい、分かりましたよ~」

「ちゃんと返事しなさい!!!」

委員長が俺達をにらみつける。

委員長は気が強く誰にでも関わらずズバズバ言ってくる。そんな性格だ。

俺達は委員長といいあってると午後の授業を知らせるチャイムがなる。

「委員長ほらチャイムなった。ほら席について」

Gが嬉しそうに委員長に言った。

「ったく、こんどやったら許さないからね。」

委員長は渋々自分の席に着く。

ここまでが俺とGの昼休みだ。

そして午後の授業を受け学校が終わり下校した。

家に帰り俺はテレビをつけた。

「やべぇ、トイレトイレ!」

俺はテレビをつけたままトイレに駆け込んだ。

「では次のニュースです。連日報道してますが今度は電車で部品が消えました。消えたのは…」



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